「正視できませんでした。。。」あのこと のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
正視できませんでした。。。
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1960年代のフランスでは、中絶が犯罪なのだと初めて知った。
中絶した本人のみならず、処置した医師まで逮捕されるなんて・・・ほんの半世紀前のヨーロッパで、とホントに驚いた。
20代で、内田春菊さんの「ファザーファッカー」を読んだ時の衝撃を思い出した。
この中では、言葉で中絶の過程が記してあった。
創造力豊かな私は、精神的貧血になり、自分に中絶という選択肢はさせないようにしようと決めた。
つまり、結婚前提の相手としか、セックスしないということ。
今回は、映画で、小説よりも中絶の現実が迫ってきた。
ラスト近くのシーンは、今までの体験の中で一番のホラーだった。
私は、はさみでへその緒を切れない。
これは、殺人なのか、女性の権利擁護なのか、判断できなかった。
セックスをすれば、避妊をしていても、妊娠する可能性はあるということ。
その危険性は、女性が100パーセント背負うということ。
中絶するにしろ、出産するにしろ、自分の人生が大きく変わるということ。
それを実感する映画だった。
今年私のNO1映画は、「アプローズ、アプローズ!」だった。
フランス語の響き、おしゃれな映像、人生に与える影響。
フランス映画は、やっぱりすごいな。
しかし、ライブ行く前に観る映画ではなかった…。
そこは、スラムダンクにした方がよかったかな???
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