「女性は強し」あのこと YOUさんの映画レビュー(感想・評価)
女性は強し
原題:L'evenement(エヴェヌマン)英題:Happening
訳:事件・出来事なので
「あの事」が正解か。
ずっと「あの子と」と思っていた。
作家アニーエルノーの実体験を元にした小説を原作とする。
フランスの歴史(ヴィシー政権あたり)を把握しておくと理解が深まる。
ナチスに屈服したヴィシー政権下、第1次大戦敗北の原因が「子どもと武器が少なすぎた」として、出生率向上を掲げ、堕胎施術常習者を「国家に対する殺人者」として死刑にできるよう法律を改悪した。
実際、1943年に普通の主婦だったマリー・ルイーズ・ジローがギロチンにて処刑されている。(この人を題材にした映画もある)
1975年に中絶が合法化する流れができるまで、何十年も中絶禁止の社会が存在し続けた。
このような世相の1963年がこの物語の舞台である。
が、主人公は普通に男遊びもしており、割としたたかである。
コメントする
りかさんのコメント
2023年10月16日
おはようございます😃
たくさん共感していただきましてありがとうございました🍀
新しい作品あまり鑑賞していなくてすみません。
本レビューを拝読させていただきまして、フランスの堕胎事情というか様子がわかりました。
死刑執行されるなんて怖すぎます。姦通罪でも怖いのに。
きりんさんのコメント
2023年1月17日
兵隊を調達するための出産奨励。
人口抑制のための出産制限。
たとえ国の人口が減って国が傾こうとも「産む自由」については国が口を出すところじゃないんですけどねぇー
共感ありがとうございました、くどいレビューで削ろうと思っていたら共感ポチされてしまいました(笑)
きりん