「やっかいなできもの」あのこと asaさんの映画レビュー(感想・評価)
やっかいなできもの
不公平…
懐妊を自覚した主人公の感情的であられもなく正直な言葉が印象的。
こうゆう理不尽を、どうにも受入れ難い主人公の奔走する姿がずっと痛々しい。
主人公の少女にとって今そこにある危機も、共犯者のパートナーはかたちでこそ寄り添ってはいるが結局は対岸の火事。
医者は当然見放す。友人も遠ざかる。親にも言えない。
少女はずっと気丈に振る舞ってはいるが、それが孤独を際立たせる。
全編かなり切り詰めたストイックな演出に溝口作品を思い出す
だからまだこんなことやってんの?と思えたし、
やっと今にしてこんな作品が出てこれたとも思えたし、、
ぽっと出の寮生に「排泄」を手伝わせるあたりとか、あえて物語的な作為をハズしたところに妙な生々しさを感じた。
良いのか悪いのか?
労多くしてやっかいなデキモノを排泄できたおかげで、この原作がありこの作品がある。
そうおもうといろいろ複雑
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