「いぬのきもち」パワー・オブ・ザ・ドッグ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
いぬのきもち
アカデミー賞にて監督賞を受賞した本作。私はNetflixに加入しているので家で見ても良かったのだが、せっかくなりということで映画館で鑑賞。結果、映画館で見てよかった。思っていた内容と180度違ったけど笑
私は見ているあなたが全貌やら伝えたいことを考えてくださいねみたいな、観客に思考を任せるような映画が苦手。本作はまさにそれ。だけども、すごく良かった。人物背景の分かりにくさと掴みの弱さはあるけれども、「これどういう意味をもたらしているんだろう...」と細やかな所にまで何故だかすごく興味が湧いた。全体の雰囲気が好みだったおかげだろうか。
ネタバレ解説を見た上で理解することが多くあったため、映画自体の感想としては少し不満は残る。でも、ネタバレ解説を見たくなるということは、やはりそれほど映画を楽しめたということだと思う。難しい話では無いものの非常に奥が深い作品であり、見た後は噛み締めるように余韻に浸り考えたくなる。
テーマは読み取りにくいが、これはLGBT映画ということでいいのだろうか。あまり突っ込んで話してないからこう捉えるのが正しいのかは分からないけれども、どちらにせよ個人的には作品賞を受賞した「コーダ あいのうた」よりも好みの作品であった。これぞ映画って感じ。監督賞を受賞したのも納得の作品でした。
話の内容についてもっと深く話せば長くなるのだけれども、ネタバレ無しレビューなのでこの辺で。鑑賞がかなり遅くなったけれども、評判通りいい作品でした。★4.0に限りなく近い★3.5。惜しいところはあるけど、人にはおすすめしにくいけど、満足度は高めでした。
すみません。この映画好きで、でも嗚咽というか苦しくなるんです。だけどか、だからか好きです。そのわりにか、だからか、何度も診ることできない。っていう映画あるんですね。