「「続編で会おう」」モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン uzさんの映画レビュー(感想・評価)
「続編で会おう」
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ポスターの色彩に惹かれて鑑賞。
筋としては逃亡劇なのだが、主題はそこになく、じゃあ何かと訊かれると難しい。
強いて言えばモナ・リザの成長と解放なのだが、成長は元のレベルが分かりにくいので感じづらい。
施設に入ったのが10歳と、何も知らないわけじゃないのが微妙なところ。
とはいえ、起伏の少ないストーリーを飽きさせない画角、色彩、音楽は見事。
特に音楽は、かなりの割合で挿入歌が鳴っているのだが、適度に無音を入れ込んでメリハリも有り。
楽曲もクラブ系を中心に、ジャズやロックなどここでも単調にならない。
やや冗長に思われた序盤も後半にしっかり効いてくるため、無駄も少ない。
無表情ながら機微の伝わるモナ・リザと、心理的な揺れを見事に表現したチャーリーの演技も見事。
「東洋人は同じに見える」というのを利用した機転も上手い。
ボニーにもちゃんと愛情があってよかった。
最初は可哀想だったハロルドは、チャーリーを詰るシーンで同情心が薄れていきました。
せっかくの隠しスイッチなのに思い切り警報鳴ったり、ボニーとの金銭強奪ももっと上手いやり方があるだろう。
ウィッグやサングラスで変装しても、特徴的なTシャツは着替えないのは頭隠して尻隠さず。
しかし、惹き込まれる世界観は非常に魅力的だった。
施設に入れられた理由、能力発現のきっかけやその詳細など不明点が多いので、序章のようにも見える。
続編あるなら、劇中の台詞通りファズの再登場は必ずお願いしたい。
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