「【”血縁を大切にする生き方、家族の在り方。”スペイン内戦の犠牲者達の遺骨発掘も絡め、二人のシングルマザーの姿を描く。ペネロペ・クルス演じるジャニスの生き方には、頭を垂れる想いを持った作品でもある。】」パラレル・マザーズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”血縁を大切にする生き方、家族の在り方。”スペイン内戦の犠牲者達の遺骨発掘も絡め、二人のシングルマザーの姿を描く。ペネロペ・クルス演じるジャニスの生き方には、頭を垂れる想いを持った作品でもある。】
ー 写真家、ジャニス(ペネロペ・クルス)が産んだセシリアと、10代のアナが産んだ娘。同部屋だった二人は電話番号を渡して別れるが・・。-
◆感想
・この作品でシングルマザーの存在が、悲観的なトーンではなく描かれている所に、文化度の違いを感じる。
ー アナの場合には、望んだ出産ではなかったが・・。-
・ジャニスが・・”肌が、浅黒いね。セシリアは僕の子ではない・・”と父親と思っていたアルトゥロから告げられ、DNA鑑定検査を依頼するシーン。
ー ジャニス、茫然・・。それはそうだろう。是枝監督の「そして、父になる」を、思い出す。そして、アナの口腔物もDNA鑑定をすると、自分の時は母子確立0%だったのが、99.99999%・・。-
・ジャニスは、アナと再会し、真実を告げ、愛娘セシリアをアナに託す。
ー アナが娘を突然死で亡くしていた事も起因しているだろうが、ナカナカ出来る事ではないよな・・。ー
・一方、ジャニスはスペイン内戦時に罪もなく殺された血縁者たちの遺骨発掘も、並行してアルトゥロに依頼していた。
ー そして、発掘場からは、遺骨が次々と・・。ジャニスは生き残った女性達のDNA鑑定に使用する口腔物も採取している。遺骨との血縁を調べるためである。
彼女が”血縁”を大切に思う女性である事が良く分かるシーンである。-
<今作は、シングルマザー2人の赤ちゃん取り違えに対する対処の仕方だけでなく、アナと母親との関係性、スペイン内戦時の犠牲者の遺骨発掘も描きながら、血縁を大切にする生き方、家族の在り方を鑑賞側に考えさせる作品である。
ジャニスの凛とした生き方には、頭を垂れる想いを持った作品でもある。>
共感ポチリありがとうございました。 でも、ホントはジャニスが血統、血筋を大事にしているのかどうなのかさえよくわからなかったです。 遺骨発掘は育ててくれたおばあちゃんのためにやってるだけなのかも。 ジャニスとアナは親子ほども年が違いますしね。 ジャニスの母親はイビザ島のヒッピーで、ジャニス・ジョプリンから娘の名前を付けて、27歳でオーバードーズで死んだ設定でしたので、母親のことをよくは思ってないと思うんですがね。