「子役の子供の立場になって考えてみる」ある男 ぴーたんさんの映画レビュー(感想・評価)
子役の子供の立場になって考えてみる
クリックして本文を読む
23.11.30
U-NEXTにて鑑賞
-----
自分の人生を自由に生きるため、
所謂黒歴史的な過去を塗り替えるため、
人は名前を変えることで、
新たな人生を手に入れられるのではという物語と、
私は解釈した。
不思議な感覚になる挿入音や、シーンの切り替え方が印象的だった。
ストーリー性があり、トントン拍子に物語が進むため、
観ていても飽きがこなかった。
たまにモゴモゴしてて聞き取れないところもあったものの、キャストの演技が自然過ぎて見入ってしまった。
ただ疑問に思うところとしては、3点。
母親がなぜ再婚相手のことをあそこまで知らないのか。
再婚する際になぜ相手の身元調査をしなかったのか。
なぜ何も知らないのに再婚したのか。
真面目に捉えると上記のような疑問が湧いてくるが、
一つの作品として成り立っていることを考えると、
その辺は目を伏せるべきなのかとは思う。
しかし、子役の子供の立場になって考えてみると、
正直、何も知らない相手と再婚する母親大丈夫か?と、
ならざるを得ない気がしてならない。
また、囚人である小見浦の発言で、
小見浦本人かどうかなぜわかるんだとあったが、
面会時点で小見浦の名前を伝えているのだから、
小見浦本人に案内するはず。
(実は小見浦も名前を変えて小見浦になりすましていた、
という解釈をしたほうがいいのか?)
そして終盤の曽根崎からの注意勧告メッセージだが、
最終的にミスズと谷口本人が出逢えていることに違和感があった。
何のための曽根崎からの注意勧告メッセージだったのか?
話をまとめようと雑にしただけなのか…?
疑問がいくつか残る一作となったため、☆-3.0。
ただ、とても見応えのある映画だった。
コメントする