「実は誰なの?ミステリー映画」ある男 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
実は誰なの?ミステリー映画
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。
夫が死亡したら「実は別人だった。じゃあ、いったい死んだ夫は誰?」という予告編が面白そうだったので観に行ったら、次から次への展開に驚かされる面白い映画だった。
しかし、本当に、安藤サクラは演技が上手すぎて、安藤サクラが涙を流しはじめた瞬間に「男」が入って来る…といった石川慶監督の演出も上手い!
町の文房具屋で店番をしている女性=里枝(安藤サクラ)。絵を描くための文房具を買いに来た男(窪田正孝)、二人は結婚。して一女をもうけるが大祐は仕事中の事故で死んでしまう。しかし、死んだ大祐は別人だった。「実は誰だったのか?」の調査依頼を受けた弁護士(妻夫木聡)が調べていくと……という[実は誰なのミステリー]的な映画。
こうしたミステリーは、1940~1950年代のノワール映画にも見られる展開で、真相を追う楽しさがある。
本作の予告編にもあった安藤サクラの「私はいったい誰の人生と一緒に生きていたんでしょうね…」というセリフが印象的。
序盤は安藤サクラと窪田正孝を中心に、中盤以降は妻夫木聡を中心にした物語、ホントに面白い。
冒頭にルネ・マグリットの絵画「不許複製」を効果的に使った映画的な見せ場から始まる佳作であった。
<映倫No.122665>
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