有り、触れた、未来のレビュー・感想・評価
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生きてるだけでいい、その本当の意味がわかる映画でした。
教育関係者です。
普段は保護者の方へ教育コンサルティングをする仕事をしていますが、全ての保護者さん方に見ていただきたい映画です。
むしろこれを見ていれば、教育コンサルティングなんかいらないのではないかと思うくらいです。
2回見て2回泣きました。
監督は永遠の0で助監督を務めた山本監督。
永遠の0も泣きました。
やはり伝える力のすごい方だなと思います。
言葉で伝えきれないものが多いので、まずは見てもらえたらと思います。おすすめです!
音楽がすごい!!
有り、触れた、日常がどんなに幸せか
有り 触れた 未来
まず、この映画は一般的な売りを狙って作られたものではありません。コロナ禍で、色んなことが回らなくなって、心をふさぎ込んでしまい、下を向いてしまう人が増えた世界で、自殺を選んでしまう人が増えました。そんな生き辛い中でも、文化人としてなんとかして、死を選ぶ人を減らしたい!という思いで、寄付を募って作られた映画です。そのため、映画とはなんぞや、のうんちく目線で評価をしている方は、ポイントがずれていると思います。
私はご縁があって試写会へ行き、山本監督の熱い思いを直接聞くことができました。
捉え方は色々あると思いますが、一言で、これまで常識とか、世間の目を気にしていたことが捨て去られ、本当に大切なものをもう一度思い出させてくれる作品だと思います。
たくさんのライフが絡み合います。3回見ることをおすすめします。
山本監督、ありがとうございます。
たくさんの世代に観てもらいたい
未曾有の震災や突然の事故。
なす術もなく哀しみに向き合わうことになってしまった運命を生きること。
そして、まわりの人々はどう支えることができるのか。
…………
⚫︎私が一番印象的だったゆりと祖母について
前に進みたい、そう思っていても
傷ついた心はそう簡単にはいかない。だから(それがわかる近い人ほど)頑張れなんていえない。
生きているだけ…それだけでいい。
ゆりの祖母(手塚さん)が、ガイドラインに沿って一方的に指導しようとする先生に向けてそんなふうに語る。
自らも家族を失い、さらに、そこから立ち直れない息子と笑顔が消えた孫をしずかに支える震災被害者だ。
そんな境遇で自分の立場を生きていく覚悟を決めた彼女の言葉。
だからこそあれほどまでに訴えてくるものがあるのだろう。
その話を悩めるゆりには聞かせない配慮をし、相手には敬意を保ち、丁寧に誠実に話す。
身近な家族に関して、しかも本来なら感情を抑えるのが難しい状況に取り乱すことなく、わかってもらえるようにしっかりと強く前を見据える。
愛にあふれたたくましい祖母の姿、潤む瞳で訴える手塚さんの圧巻の演技が心にのこる。
ゆりを演じた碧山さんは宮城出身だそうだ。
等身大の役どころは、震災から続くつらい運命に揺れる中学生。
今にも割れてしまいそうな薄いガラスがかたかたと震えるような表情、彷徨う気持ちのやり場のなさが切ない。
思春期に重なる複雑なゆりの心を、純粋で繊細に感じさせてくれた若き役者さんのオーラに感動した。
…………
震災地を舞台に、不意に失いかける自分、行き場のない心の動きをそれぞれの登場人物の人生のストーリーを柱に少しずつ絡ませながら流れていく本作。
青い空に青い鯉のぼりが躍動するラストシーン。
生を感じる太鼓のリズムを浴び、忘れられないことを経験やいまだに癒えない影があったとしても、前をむこうとするひとりひとりの顔。
その尊さから学ぶものを、ここに今、たまたま平和に生きている自分も感じ心に刻まなければとおもう。
生きることをあきらめないで。 自分のありのままでいいんだと、励まされました。
とても力強い作品でした。突然に日常を奪っていった辛い経験を経て、落ち込んで悲しんで腐って、それでも生きることの意味、生き返ることは何かと強くうったえられます。
幾人もの人生が交錯して、それぞれの葛藤と再生を、痛々しいほどに実直に描いて。
逃げてもいい、立ち止まってもいい、ただ生きていてくれるだけでいい。いつか笑ってくれたらうれしい。見守ってすべてを受け止めてくれるおばあちゃんがいとおしい。
頑張らないで、無理をしないで、ただ周りで見て支えてくれている人は必ずいるから、その優しさを否定しないで。生きることをあきらめないで。
自分のありのままでいいんだと、優しくて力強いメッセージにただただ圧倒されました。
とても大切な時間をいただきました。ありがとうございました。
いい映画だった!唯一の問題は公開館数か
泣けたね〜、嗚咽しそうでした。
いくつかの物語が同時進行で交差します。
メインは3つ?4つかな?
特に父親と娘、おばぁちゃんの話はヤバイ。ある程度ストーリーを予想できる、、、と思っていたけど、予想以上でした。
震災が大きく関わるストーリーですが、単純な不幸話ではなく、とても心が洗われる。
説教じみていないとても良い、特におばぁちゃんの話しは良い。頑張ってって言わないでってのが刺さる。
中学生役の碧山さえさんという女優さんです。とても凄かった。泣くとかいろいろあるけれど、あんな演技されると号泣ですね。
知らなかったので調べると新人さんということ。過去作なし!びっくりです。宮城県出身なので、まさにこの役を演じるための女優さんですね。これからも楽しみです。
桜庭みなみも金澤美穂も素晴らしい。
特にお父さんの北村有起哉は、完全憑依という感じでした。
手塚理美も良かったな(T_T)
それぞれの結末も良かったし、映画全体でもよかった。
唯一難点があるとすれば、公開される劇場の少なさですね。エンドロールによると子供たちに無料鑑賞もあるようなので、震災の語り部と海外公開も期待してしまいます。
これは未来へ続く希望の映画だ、必ず観るべき傑作
今朝、観てきました
あの日から12年、復興はある程度進み一見すると平穏な日常を取り戻したかのように見える被災地の光景。しかし大震災で家族を突然失い、否応なしに心に闇を抱えて生きることになった数多の人々がいる実相を映画は淡々と伝えてゆく
山本透監督はそこで暮らす家族たちの魂の葛藤と再生の過程を透徹した視線で逃げずに真正面から見捉え、切り取り、人間群像として再構成し見事に描き切った
映画会社から資金を得られない中、監督の自殺する若い命を救いたいという迸る熱い思いに賛同し集結した若手俳優たちが製作プロジェクトを自ら結成し、豪華キャストが駆けつけ出演しコロナ禍の中での厳しい製作環境を乗り越えて完成させた自主制作映画です
宣伝費がなく口コミだけが頼りの興行なれど全国公開となっています。ぜひとも映画館へ足を運んで確かめていただきたいです
タイトルに込められた思い
今週末公開作品を確認する中でたまたま目に止まり、たまたま3/11に鑑賞してきました。馴染みの映画館では一日1回の上映で、本編上映開始時刻は14:46頃。いやでもあの日の記憶が蘇ってきました。あれから12年、もうそんなに経ったのかという思いと、それなのに町は…、人々の心は…という複雑な思いでスクリーンを見つめていました。
内容は、10年前にバンド仲間を交通事故で失った佐々木愛実と震災で家族を失った女子中学生・里見結莉を中心に、演劇にかける愛実の友達、結莉の担任でもある愛実の婚約者、ボクシングに打ち込むその兄、ガンと戦う愛実の母、酒浸りの結莉の父、家族を温かく見守る結莉の祖母など、さまざまな人が命と向き合い、生きることと向き合う姿を描く群像劇です。ただ、多くの登場人物に相関がありながらも物語的には深くリンクしないので、少々とっ散らかった印象を受けないでもないです。
本作は、東日本大震災後の町を舞台にしながらも、被災者やその家族だけを描いてないところに、大きなテーマがあるように思います。本作は復興支援ではなく、あの日をきっかけに命の大切さ、生きることのすばらしさや大変さをもう一度しっかり噛みしめようと訴えている作品なのだと思います。
交通事故、病気、自然災害、自殺など、人の命はさまざま形で失われます。一方で、人は生きるために動物の命を奪います。こう考えると、今生きている私たちは、別の命に支えられて偶然生きているだけなのかもしれません。それでも、生きていれば喜びや幸せを感じられるし、生きているだけで悲しみや苦しみを味わうこともあります。そして、ともすればそんな日常はありふれたつまらないことの連続のように感じるかもしれません。しかし、それは生きているからこそ目の前に有って触れることができる現在であり、亡くなれば触れることのできなかった未来なのです。本作のタイトルには、そんな思いが込められているのではないでしょうか。
ラストで描かれる、勇壮な太鼓の演奏をバックに、宮城の人たちに見守られて、青空を泳ぐ無数の青い鯉のぼりが印象的でした。みんなで手を取り合って力強く生きていこうと、エールを送られたような気がしました。
キャストは、桜庭ななみさん、北村有起哉さん、手塚理美さん、仙道敦子さん、杉本哲太さんとなかなかの顔ぶれです。中でも圧巻だったのは、家族の心を丸ごと受け入れる愛情あふれる祖母役の手塚理美さんと、自分の存在を否定したくなるほど悩み苦しむ結莉役の碧山さえさんで、涙を誘うすばらしい演技でした。
生きることや立ち上がることへのメッセージ
傷ついた人々が少しずつ再生して行く物語。
劇中は震災後およそ10年が経過している設定。震災により心に傷を抱えた家族によって、震災当時物心ついていない世代にも繰り返し傷がついていくことを描いた点が、現在のリアルを捉えていて目を惹かれた。
魂と魂の繋がり 生きるとは 魂の凱歌
宮城県オールロケによる
山本透監督 そしてアンチェインイレブンによる
宮城県を舞台にした自主制作作品である。
いくつもの物語が重なり合い生きるとは そして誰かを思い遣り支え合うこと 生きるって素敵なんだよ
不器用だっていいじゃない 色んなキモチを作品からメッセージ伝わって来ます。
二度鑑賞しましたが監督そしてキャスト陣に泣かされました
ココロ洗われました
沢山今の皆さんに観てほしい 全国の皆さんに
命を繋ぐリレー、心臓の鼓動が鳴り響く力作
10年前に震災にあり、大事な家族を失った
宮城県の人達、酒に溺れながら自堕落な
生活をしていた父親、母親と兄、祖父を
亡くして心の傷が癒えない中学生の娘
事故で亡くなったバンドマンの彼の悲しい過去を消し去ることが出来ない女性
心情に寄り添いながら支える先生役の青年
ボクシングに熱い情熱を注いできた兄貴の
沸き上がるような闘志
病気になっても娘の愛実の幸せな姿を1秒でも長く見届けたかった母親の深い愛情が描かれていました。
私も死ねば良かったの??
情熱の込もった演劇をの舞台に堂々と立つ
髪色を染めた男女たち。
水面に昇る朝日、朝焼けの海
真っ青な空に泳ぐ大勢の鯉のぼり
太鼓の音が鳴り響くと共に、新しい一歩を力強く歩み出す自分がいました。
劇中に出たチョコみたいに甘いイチゴオレは
淡い青春の味をイメージしました。
【哀しき震災から12年。命の大切さと人間の絆の大切さを伝える群像劇が公開された意義は大きい。現代が抱える諸問題を憂えた若手俳優達が、今作を自主制作した気概を買いたい作品である。】
ー エンドロールで流れるが、東日本大震災の被災者である齊藤幸男さんの「生かされて生きる~震災を語り継ぐ~」が今作のベースとなっているそうである。-
◆感想
1.東日本大震災により、妻と息子と義理の父を喪い、酒浸りの日々を送る男(北村有起哉)と、生き残った娘ユリと祖母(手塚里美)
2.恋人でロックバンドの仲間だった恋人を、事故で失った愛実(桜庭ななみ)。そして彼女のフィアンセで、ユリの担任でもある優しき男。
3.愛実の母(仙道敦子)は、末期がんに侵されつつ、娘の結婚式に出る事を願っている。そして、それを支える元夫(杉本哲太)
4.30歳を過ぎてもボクシングを止めない信念を持つ男。弟は愛実のフィアンセ。
5.30歳近くになっても、演劇を続ける男女とその仲間。
ー 今作は、命の尊さ、大切さを群像劇で描いた作品である。
そして、メインストーリーである、震災によって心に深い傷を負った少女とその父が、周囲の支えにより再起する姿は、現代日本の未来に微かなる希望を感じさせる作品でもある。ー
<東日本大震災から本日で12年である。
だが、今作を観てもその傷が癒えていない人は現在でも多数いらっしゃる。
そして、その後に世界を襲ったコロナ禍により様々な苦しみを経験した人達(私の同僚の女性は、後遺症に未だに悩んでいる。)も多数いらっしゃるのである。
そんな中、今作が製作され、全国公開された事は、大いなる意義があると私は思います。>
チョコっと甘い
東日本大震災で家族を亡くした一家と、同じ年に交通事故で彼氏を亡くした女性の10年後の話。
震災で妻と長男と父親を亡くし酒に溺れる男と、そんな父親と祖母と暮らし笑顔をなくしたJC、そして中学校の先生と婚約しているかつて交通事故で彼氏を亡くした幼稚園の先生。
その他取り巻く人物が絡み合う、悲しみを背負った人や、その人達と寄り添う人を描いた群像劇。
自分だったら…と登場人物に厳しい感情を抱く部分もあるけれど、頭では理解できても当事者にしか解らない思いや苦しみや悲しみもあるのだろうなと…ばあちゃんにはいちいち気づかされるは泣かされるは。
ラストも、ピースと太鼓のリズムが合っていて心地良いし、とても良い作品だった。
アングラ劇団は狙い過ぎじゃないっすかね。
何度も何度も溢れてくる
ストレートに心に響く
あるシーンで、一気に実体験が蘇ってきてギャン泣き。
それからは、もうずっと泣きながら見ていました。
コロナ禍に自ら命を絶ってしまった人たち…これ以上そんなことが起こらないよう、命をくい止める為に映画の力を信じて作られた作品です。
「誰一人取りこぼさない!」という思いがひしひしと伝わる群像劇で、きっと登場人物の誰かしらに感情移入できるはず。
自分一人の為に生きていると、自分自身に生きている価値が見出せなくなった時、生きる意味が無くなってしまう。
でも、“生きがい”って自分の外側にも見出せるはず。
少し目線を広げれば、そこには自分以外の人たちがいる。
「誰かと共に生きる」にシフトすれば、命は自分だけのものではなくなる。
この映画を見てとくに新鮮に感じたのは「誰かと共に生きる」=「誰かの役に立つ」ではないところ。
“役に立つ”だなんて大仰で志しの高いものでなくて良い。
「応援する」とか「見守る」ことが生きがいでも良いし、生きがい自体がどんどん変わっていっても良い。
(推し活って確実に日々を豊かにしてくれますよね。依存しすぎは良くないですが。)
クライマックスの高揚感!!
たとえ遠く離れていても、たとえツールが違っていても、今この瞬間も世界のどこかで芸術は観客の心に語りかけ、観客の心は動き出す。
コロナで封じ込められていた芸術のパワーが蘇った感覚に包まれました。
コロナ禍に途切れてしまったコミニュケーションを取り戻す。
エンドロールがまた胸熱。
人と人との繋がりの大切さを訴える映画だけれども、そもそも映画は1人では作れない。
多くの人が関わってこの映画が作られた。
この映画を作ることで新たに生まれた人と人の繋がりに感動しました。
そして、観客がいないと映画は成り立たない!(←ここ大事)
形の無い芸術を完成させるのは観客。
同じ映画を観ていても、響き方は人それぞれ。10人いれば10本の映画が生まれる。
自分だけの映画を完成させる為に、私は生きている。
ま。そんな生きがいがあっても良いよね。
おもちゃ箱をひっくり返したような
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