「見てる人は心の中で言葉をさがす。」声もなく　masayasamaさんの映画レビュー（感想・評価）

ここ最近、話す事や聞く事に障害を持つ人を主人公にしたのアジア映画をよく見る。俯瞰するとマイノリティを描く社会派映画が増えているという事になるんだが、映画としては主人公の「不自由さ」が見る人に感情移入しやすい状況を作るわけで、映画のネタとしてなかなか優れている題材である。

貧しいアジアの田舎では死体処理も、人身売買も当たり前のように仕事として成り立ち、そんな主人公の普通の日常をわりとあっけらかんと描いてる所が本作の良い所ではないかと思う。メイキングで監督が暗い話だから明るく仕上げる様に意識したと語っていた。そう言えば女性の監督も増えたなぁ。

主役男子の何処の高校の野球部にも居そうな顔もよい。
拐われた女の子がまたきちんとした家の良い子でそのコントラストも良いのだ。