劇場公開日 2021年9月3日

「神は赦しても人は赦さず」報復 かえし Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5神は赦しても人は赦さず

2021年9月7日
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悲しい

単純

難しい

高校生の頃同級生をレイプ未遂の上殺し服役したた男と、彼の出所後の所在地を知ってしまった被害者の父親の話。

娘の死を受けて嫁は自殺、被害者と寄り添う会とかいうただの団体は余計な御世話の賑やかし、教会の神父は能天気、なことを言うそんな状況で焚き付けられた様な形で巻き起こっていくストーリー。

単に赦した気でいた父親と、加害者の男の物語かと思ったら、加害者の男本人は大人しいながらもヤクザと絡んでいるし、町は腐敗した警察官が牛耳っているしとドロドロドロドロ。

展開がちょっとやり過ぎだったり荒過ぎるのは否めないけれど、胸クソ悪さとやり切れなさがぐっちゃぐちゃぐちゃに入り組んでどこに感情移入すれば良いのか…。

希望的観測も含め、観賞しながらある程度の落としどころは思い浮かぶけれど、どう転んでも誰も掬われないし幸せにならない展開で、そして、その中ではマイルドな方向に進んだし、中途半端なところもあったけれど、黒く悲しく面白かった。

一応エンドロール後にちょっと続きがあるけれど、そんなんじゃなんの掬いにもならないって…。

Bacchus