カラダ探しのレビュー・感想・評価
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学校的日常への憎悪がループさせる儀式「カラダ探し」
殺された少女のバラバラにされた身体のパーツを探索して集める儀式「カラダ探し」は、その参加者6名が属するスクールカーストを無効化するゲームとして機能する。スクールカースト上位者と下位者が友だちになるための共同身体性の体験を与えるのだ。
「赤い人」は、社会の中で報われなかったり、冷遇されたり、疎外感を感じてきた者たちの「寂しさ」が生み出した怪物だ。バラバラに分割された身体を取り戻したいという願望を持つが、一方、スクールカーストに象徴される理不尽な構造を呪い無効化したいとも思っている。その葛藤が、「カラダ探し」を終わらせたい少女と、その永続を願う「赤い人」への分裂を引き起こす。
スクールカーストのどの階層に属していても、死は平等に訪れる。血塗られたデスゲームの中で、カーストは意味を失い、参加者は一体感に包まれ友だちになれる。そんな理想を保ち続けたいという思いが、「カラダ探し」を延々とループさせる。ブライアン・デ・パルマ監督『キャリー』が、スクールカーストを無効化するデスゲームというかたちで社会に復讐する姿を取ったのが本作『カラダ探し』だろう。だから、儀式は一度終わっても、また始まってしまうのだ。
「七人ミサキ」よろしく、「カラダ探し」の6人は、身体が完成して、殺害された者が成仏すると、次はその中のひとりが「赤い人」になり、儀式を開始する。それがカースト下位の明日香であるのは必然だろう。理不尽な構造を変えない社会が続く限り、呪者も「カラダ探し」を永遠に続けるのだ。
ホラー映画だよね、、、?
途中急な場面展開で、一気に青春映画に変わります笑
化け物の幽霊も強いのか弱いのかよくわからないけど、最後はしかんが力で勝てるならもっと早くに倒せてたよね😅
いろいろ雑すぎてつまらなかった😭
エンドロール後の、実はあすかが被害少女だったみたいな新聞記事はどういうこと?🤔
バトロワ・フリーホラーゲームみたいで面白かった
主人公は明日香、女子高生。
彼女はある時を境に、クラス中から存在しない人として扱われていました。
お昼休み。外に出てお弁当を食べる場所を探していたら、学校の裏側で図書室の先生が、黒い小さな袋を、掘った穴に入れて埋めているのを見ました。
先生は行ってしまい、残された明日香は少しだけぼうっと立っていると、背後から女の子の声が。
『お願い 私のカラダを
探サしガてシテ』
驚いて振り返る明日香。そこには誰もいませんでした。
その夜。寝る直前、明日香のスマホが震え。中を開くと、文字化けした宛名が。タップすると
訳のわからない言葉がつづられており、怖くなった明日香は布団に潜り込みます。
その間もスマホはメールの通知とともにバイブが鳴り続け…。
…………
…明日香は、気がつくと学校の礼拝堂にいました。
見ると同じクラスの生徒が他に5人いて、みな一様に「ここは?」「なぜ自分はここに?」。
キョロキョロ辺りを見回すと、ステージの上に
棺が置かれています。
その棺の中には、人の体の形をした
くぼみがありました。
彼らは、「赤い人」と呼ばれる化物から逃げながら、
この棺の中に、バラバラにされた女の子の体の一部を
すべて集め、一つの体を作り上げなければなりません。
体の一部たちは、どうやら学校の中にある模様。
ちなみに赤い人に捕まった人は○されます。
全員○されると、朝になります。
しかしその朝は、昨日の朝で、
カラダを全部見つけない限り
昨日が永遠に続いていきます。
ただ夜の記憶は引き継がれるので、6人は常に
"初めまして"ではないのが良心的だと思いました。
ここから「カラダ探し」のゲームが始まります。
彼らは明日を迎えることができるのでしょうか。
(始めはぎこちなかった彼らですが
共通の敵と戦う同志、友達になっていく過程が素敵)
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…これ私だけかな…美術準備室のシーンは
思わずつっ込んでしまいました…。
①部屋の中で水槽だけが発光してる
②その部屋の電気がつかない
…どう考えても水槽の中身がキーアイテムでしょ!!
チミらはバイ○ハザードというゲームをやったことがないのかね!?
そしてキーアイテムに触ると、敵が必ず出てくるというのもお約束…(だから真っ先に水槽に触らない選択をしたのかな、そんな彼らに拍手…)。
なるほど、私が求めていたのはフリーホラーゲームのような流れのホラー映画なのかもしれない。
(きさらぎ駅は、一人称視点のシーンがあって正直ワクワクしました。話は違いますが、どこかで怪○症候群シリーズ、制作してくれないかな…)
◎赤い人に捕まって○されるシーンは、見せないけど音と影を使って表現されています。でもこれも結構グロい…想像力豊かな人にはお勧めしたくないです汗
◎飛んだり跳ねたりするアクションシーンが結構あるので楽しかったです。バスケ上手いあの子無双すぎる笑
◎バトル・ロワイアルみたいに戦う高校生!というホラー映画も良いですね。(フリーホラーゲームみたいなホラー映画も気になります…)
文化祭委員
「さっさと頭を棺に入れろよ!」ってツッコミたくなるし、
赤い人がモンスター化するのとか、
エンドロールのラストが主人公の名前とか、
よく分からんとこが多々。
やっぱりホラーは自分には向いてない。
色々と不親切かも
果たしてこれをホラーと呼ぶべきなのか
どちらかといえばソフトなスプラッター映画に青春モノを混ぜたような感じ
元々の原作漫画が残酷描写もあり、赤い人がこうなった原因も胸糞なので、実写映画にするにあたってはある種正解なのかもしれないけれど、原作漫画を知らない人にはラストの新聞記事の意味がわからず、原作漫画を読んでる人からすれば何これ?ってなるかもしれない。
ラスト礼拝堂の所はパニック映画でクリーチャーと戦ってんのかなあとすら思う。
役者のファン的にも何回も殺されてる自分の推しを見てどういう気持ちなのか·····
同じ日を繰り返しながら攻略を編み出すならともかく、呑気に青春していて、どうせ繰り返すし!って事なんだろうか
繰り返す事で死に対する恐怖が薄れてるのか
これがゲームだと分かっていたとしても早くクリアしたいと思わないんだろうか·····?
温度差でより夜の時間の恐怖を描きたかった、昼の時間で友情と絆を描きたかったのかもしれないけれどバランスが悪いかな
でも青春してる高校生たちの姿は良い、女子3人とても可愛い
青春ホラー映画だった
原作は読んでいませんがwikiでなんとなく情報を調べました。
原作で出てくる「頼んだ側」「頼まれ側」のルールや振り返ってはいけないルールなども出てこず、謎の青春シーンに時間を割き、大事なカラダ探しはほぼダイジェストでしたね。
橋本環奈は可愛いけど、映画としては……という感じ。
最後の化け物がウルトラマンレベルでめっちゃ笑った
あと最後お涙頂戴してねえでとっとと頭を棺桶に入れろやってイライラしてた
改変も構成もド下手くそ!
そこそこ長い原作を一時間半程度しかない尺に収めるために改変するのは当然である。
しかしその改変が酷い。
褒められる点はキャラの関係性位だろう。
原作ではメンバーの大半が仲良しグループであり、そこから仲違いや軋轢が生じたりしながら元から非協力的だった問題児とも和解したりして再結束する。
映画ではそのへんを尺内に収めるためにメンバーは特に仲良くはない状態から結束していく形とすることで仲違いに割く時間を省いている。
あとはもう色々ひどい。
序盤のカラダ探しに巻き込まれるホラーパートが終わり、メンバーが仲良くなるための青春映画パートでカラダ探しの大半を終わらせてしまう関係で青春全開なハイテンションかつ緊張感の欠片もない状況で次々パーツが集まっていく。
子供に酷いことをするわけには行かなかったのだろうが、赤い人が最終的にクリーチャー化する。
その他様々な酷いところがあるが特に酷いのはこの2つである。
特に赤い人のクリーチャー化は、子供に攻撃できないなら戦わずに逃げ回りながらカラダを納める形にするだけで解決する問題であり、『逃げ回るだけで赤い人を翻弄して視聴者を惹きつける演出』が出来ないからクリーチャー化に逃げたのが丸わかりで萎えた。
一時間半の映画でやるなら、カラダ探し異のように期限を設けるなどして、ホラーと青春を交互に繰り返すなどすれば良かったと思う。
総じてホラーとしても青春モノとしても半端。
単純に凡作、原作付きとしては駄作といった感じの映画だった。
怖くないw
幽霊の女の子が面白い!怖くないw
自分の家にいたらビビるけどw
でも、ストーリーが面白い!!
残念かながら原作は知らないけども原作はもっと深掘りでもっと面白いのでは?と思わせてくる☺️
1人1人のストーリーとかありそう!あと幽霊のとかサラッとしか触れてなさ過ぎて😓もっと知りたい!原作を読みたいと思わせてくる!
あと、橋本環奈はやっぱり最高!
最後はみんな良かったね🥰って感じ
なんの類いだろう
怖くないからホラーじゃない、日常的な部分がストーリーになってないから青春でもない、恋愛と言っても心理的な描画もないし。
最後のチェンソーとパイプで化け物を倒したから強いて言えばアクションかな。
パイプ強っ。
明日のJホラーは探せなかった
幾ら下火とは言え、Jホラーはまだまだ稼げるジャンル。ハリウッド・ホラーと同じく、比較的低予算で旬のキャストを集め、怖いもの見たさの若者客をターゲットにそれなりの見込みが望めるからだ。
昨年も『牛首村』を皮切りに、本作と同時期の秋には立て続けに3本公開。メジャー/インディーズを問わなければ他にも。今年も中田秀夫監督や清水崇監督の新作が待機。
が、作品の出来映えはまた別の話。相変わらず“村シリーズ”は賛否あるし、『“それ”がいる森』や『貞子DX』は(まだ未見だけど)もはやホラーではなくコメディの声…。
Jホラーが見る人を震えさせなくなってから随分経つ。Jホラーがまた見る人を震えさせる日はやってくるのか…? 中田監督や清水監督の新作はその恐ろしさを取り戻す事が出来るのか、それともまた性懲りもなく駄作を量産してしまうのか…?
そんな中で、本作。昨年のJホラーの中では一番のヒット。題材的にも雰囲気的にも、最も真っ当そう。
なので少し期待していたんだけど…、残念ながら本作に“明日のJホラー”は探せなかった。
学校で孤立している女子高生の明日香。ある日、「私のカラダを探して…」という不気味な少女の声を聞く。
午前0時、明日香は突然深夜の学校に。彼女の他に、今は疎遠の幼馴染みの高広や普段接点の無いクラスメイト4人。
そんな6人を、“赤い人”が襲い、次々殺されていく。明日香も。
目を覚ますと、朝。夢…ではない。さらに、翌日でもない。
全く同じ一日。夜になると再び6人は学校に。
一体、何が…?
所謂“タイムループ”もの。
ホラー×タイムループはそう珍しいものではない。ハリウッドでもホラーの常套ジャンル。
よほどの目新しさが無いと…。
本作の場合、殺されバラバラの少女のカラダを全て集めないと、明日は来ない。
その探す過程にハラハラドキドキスリルがあると思いきや、頭以外あっさりと見つける。ここ、メインじゃないの…? 同じタイムループものでSFアクションの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』はその都度その都度リセットしてクリアしていく過程にこそ、面白味があったというのに…。
最後の頭だけ見つからない。そんな6人の脅威となるのが、“赤い人”と殺された少女が生前大切にしていた人形が融合したバケモノ。
このバケモノに喰われると、存在自体が消えてしまう…。
Jホラー十八番のじわじわ系ではなく、スプラッター系。でも、カラダ探しのスリルは元より、バケモノ襲撃や生き残りの緊迫感も乏しい。何と言うか、ゲームやアトラクション感覚。
別に本作に限った事じゃないが、展開に行き詰まったらバケモノ出す安直さは何とかならぬものか。ラストまで恐怖とストーリーで勝負出来ないのか。
って言うか最後、はよ頭置けや。何高広~とかバケモノと闘ったりするの…? 頭置いてリセットすれば済む話じゃん。
明日が来たけど、また皆他人になってる。何故かそこだけリアル。ご都合主義なんだから、皆記憶取り戻してハッピーエンドで良かったんじゃね…?
本作のホラーとしての歯切れを鈍くしているのが、青春要素。
いや、作り手にとっては、それこそメイン要素の一つだったのかもしれない。
孤独なヒロイン。いじめられっ子もいる。そんな彼らがこのタイムループと“カラダ探し”を通じて、友達になっていく。
高広や他のクラスメイトも満ち足りた学校生活を送っているに見えるが、その実孤独を抱えている。
“カラダ探し”が無ければ友達にはなっていなかった。“カラダ探し”は恐怖だけど、この新たに見つけた友情は…。
明日香も幼馴染みの高広と再び仲を取り戻し…。
一見いい友情や青春を描いているが、時折時折ジャンル変わった?…ってくらいのキラキラキャピキャピ青春モードになる。
ガールズトーク、海でエンジョイ、胸キュンラブ…。
えっと、これ、ホラーだよね…?
海でエンジョイしてるけど、6人は同じ一日を繰り返しているから、その日は学校サボったって事だよね…?
まあたまにはいいけど(毎日毎日死ぬからその鬱憤晴らし)、でも…、一番大事な事忘れてはいないかい…?
青春×ホラーもホラーの常套ジャンル。だけど『スクリーム』は青春群像劇と謎解きホラーの魅力あったし、『IT/イット』はホラーの中に青春ドラマの見応え充分だったのに対し、何だか本作はちぐはぐ。
監督の羽住英一郎はエンタメ・アクションの手腕は上々だが、ホラーやベタな青春モノには向かなかったか。
序盤、男子どもが明日香を「ないない」と嘲笑う。橋本環奈だぞ! お前ら、どんなに高望みなんだよ! って言うか、橋本環奈がクラスで省かれているという設定に無理がある…。
山本舞香だけ何故か制服の丈が短く、時々おヘソがチラリ。ヤンキー風も含め、彼女らしい役所。
もう一人の女子、何処かで見た事あると思ったら、新出川ガールね。初めて女優してるとこ見た。
スポーツ万能の真剣弟など、右を向いても左を向いても、この学校は美少女やイケメンばかり。
そうなのだ。
いじめられている男子、ボサボサ頭に眼鏡というステレオタイプも問題だが、よくよく見ると、彼もイケメン。(『天気の子』の主人公)
まるでこの学校は、美少女やイケメンじゃないと入学禁止のように。
孤独や省かれなどが描かれているけど、キャストの顔面偏差値が皮肉にもそれをやっている。
ま、これも本作に限った事じゃない。昨今の日本の映画やTVドラマはどれもこれもそう。美少女やイケメンじゃないと映画やTVに出れない時代になったのか…? ハリウッドは人種の多様化が叫ばれているけど、日本はビジュアル問題だね。
色んな顔触れが“普通”だった昔が懐かしく、味があった。
要は、ホラーは餌程度で、メインは美少女やイケメンに青春やラブをやらせて、客媚びのあざとさが見え見え。
原作のWEB小説は人気らしいが、それもホラーも作り手側の出汁にされてしまったよう。
Adoの主題歌起用なんかもまさにそう。
ED後はお決まりの続編匂わせ。え~、まだカラダ探しするの…?
死んでも死んでも、殺される、
感想
小説投稿サイトで人気No. 1の携帯小説と話題となり、漫画版が累計閲覧数1億回を記録、コミックスは累計発行部数340万部を突破したZ世代のバイブル的ホラーが待望の実写化!
漫画はちょっと観ていて面白かったんですが、本作は残念でした。Z世代じゃない私には合わなかったです。
最初とエンディングはどういう意味ってなりました笑
昼間は青春、夜は不気味かつホラーって感じでした。
赤い人の造形はよかったんですが、人形の化け物は謎でした。人形に食べられたら現実世界での存在が消えるとかは謎設定でした。笑
殺され方がワンパターンというか…高広が何かに突き刺さって死ぬ、オリジナルキャラの篤史が胴体切断ってのが多かったと思います。
あとカラダが簡単に見つかりすぎるのと何日目にどこがどこで見つかったのか分かるともっと見やすかったのかなって思います。
橋本環奈、眞栄田郷敦をはじめ若手キャスト陣は素晴らしかったと思います。
ルール
午前0時スタート
学校で行われる
赤い人が現れる
カラダを全て見つけろ
見つけるまで終わらない
死んだら同じ日を繰り返す
※死のループから抜け出し、6人で明日を手に入れろ!
漫画とは全く違う話 アナザーストーリー?
漫画を読んだ後にNetflixで視聴。
漫画が面白かったので観てみたが、全く違う話。
漫画ではもっと謎解きもあったし、ホラー要素ももう少しあったけど、映画はそこらへん全無視して最後は物理攻撃って…
2時間に収める必要があるからっていうのはわかるけど、それにしてもこれじゃあ全く違う作品じゃないか…
エンドロール後に出てきた小野山美子、あれが漫画版ストーリーで、映画はパラレルワールドですよを匂わせてるのかな?
新たなものを模索した日本ホラー
少女の殺人事件から起こるホラー。
どうして集められたか分からないまま亡くなった少女の体探しを始めることになるメンバーたち。
その理由も途中で推測されるのだが一概に彼らだけでは無いような理由でもある。その点は置いといてもホラー特有のツッコミ所はかなりある。
どちらかというとアメリカ的な要素が入ったホラーの感じだが、途中から出て来る怪物の造形が陳腐に感じてしまった。
新たなホラーを模索した感じは良いのだが、もう少し怪物を直視しない表現にして怖さを煽って欲しかった。
また恋バナはこの作品には必要なかった気がした。
ひとことReview!
ライトな感覚で観れる青春ホラー映画。PG12にしたのは、明らかに中高生狙い。本格的なホラーならR指定で中学生以下は観れない。
それにしても「『IT/イット」のワーナー・ブラザーズが贈る―」は何だか詐欺っぽい。『IT/イット』は本場ハリウッドのワーナーで、今作は日本のワーナー。『IT/イット』のスタッフが今作に関わっているのなら分かるが...
あと、エンド・ロールの後のアレは続編フラグか?
ホラーだと思って見に行ってしまった
原作未履修。CMからホラーだと思って見に行ってしまいました。
えーーーと・・・。
ホラーではなかったです。残念。
これは青春モノですね。冒頭のいじめ描写もその程度の理由でそこまでやる?的な。
ハシカンがあの顔面であの理由でいじめられっ子設定はないだろ。
あんだけの美人、何やってても学校のアイドルだわ。
化け物の身体能力にも疑問。
いやいや、最初は絶望的な殺傷力に見えたのですがね。
中盤から運動神経のいい男子がわりと拮抗できているレベルじゃん。
最終的には男二人がかりで腕力がわずかなりと上回れるとか、
鎖で物理的に拘束できそうとか、女子高生が鉄パイプでブン殴ったら倒せるとか…。
そこまでの努力って何だったんでしょうね。あれなら最初から男子が武装して戦ってりゃどうにかなったのでは。
何よりジャパニーズホラーの嫌いな部分。
身を挺して「早くいけー!!」って言ってるのに観戦モードになるシーンが鼻につく。
いやいやいや、そういうシーンで言いたいのって「早く行って、やることやって、俺を助けろ」ですよね。
「おまえは助かれ、俺は死ぬ」って意味ではないはずですよ。
なんでそこまで命がけで作ってくれた時間をぼーっと見ているのよ。
なんでそこまで命がけで作ってくれた時間の後に立ち向かおうとするんよ。
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いいところもありました。
ホラーではなく、ホラー風ループゲームモノだと思って、リアル脱出ゲームでもやっているんだと思えばそこそこ楽しかったです。
最初から最後までいいホラーでした
6人のキャラが結構濃くてみんながよかったです。序盤は本当にホラーで怖かったです。また、途中のパーツを集めるところでは変に展開を入れずにどんどんどんどん集められていくことがわかってよかったです。それがあったからこそ、頭が見つからない時の絶望感があったと思います。また、最後の決戦はとても臨場感がありました。最後は、ちょっとはハッピーエンドなのかなと思ったら、またなにか。最後まで凝っていて気持ちよかったです。エンドロールが短く、エンドロール後にも映像があったので最後の最後まで飽きませんでした。
鑑賞動機:意外と惨殺されているらしい10割
原作、漫画版とも未読。演者もそこまで興味なく、スルー案件のはずが…。いや主役すら容赦ない(物理的な)殺りっぷりで、それなりにバリエーションもつけてくる。途中からキラキラとグチャドロが交互にやってくるので落差もついてよし。
第二形態も嫌いじゃない。難易度上げてきたり、葛藤も入れ込んだり、鉄パイプまで投入と、硬軟合わせて手数が多かった印象。
難を言えば恐怖描写が弱いが、序盤の井戸から…はよかった。
どうした監督
今まで羽住監督の作品はあまり好みではなかった。むしろクソ映画ばかりだと思ってた。
なので今作も肩透かしを食らうだろうと予測して見に行った。
ところがどうだろう。
序盤のカラダ探しに参加する人たちの学校での立ち位置をテンポ良く説明してちょくちょく差し込まれるホラー描写もなかなか。
少なくともホラー映画をうたう“それがいる森”よりも格段に怖い。
さらにカラダ探しが始まってからは主人公だろうとなんだろうと容赦なく殺されていく。
ここらへんのバラエティに富んだ殺され方やゴア描写も生半可なものではなく、この監督がこっち方面の作品で輝くとはと驚いた。
こんな芸当が出来るのもカラダ探しは全員殺されるとまた同じ1日を繰り返すというタイムループものでもあることが影響してるように思う。
デスゲームものにタイムループものをかけ合わせた原作者の発想力には驚嘆する。
さらに、眞栄田さんがよく動く。
今回参加した6人の中で唯一アクションをしてたのが眞栄田さんだが、お兄さんやお父様のような身のこなしは必見。
途中の身体のパーツを見つけていく疾走感も良かった。
ただ、気になるところがあるとすれば。
いくらなんでも2夜終えたぐらいでこのゲームに順応するのは早いのでは?というところ。
さらに瑠美子が衝撃の言葉を口にする。
「またリセットされるから」
リセット!?殺されることをリセットってもう割り切れてるの!?
そもそもタイムループするという設定は主人公を容赦なく殺せるという作者側の利点もあるが、ホラー要素でも深みを与えてくれる。
「毎日毎日夜になればほぼ確実に殺される」
これ、ものすごく怖くないだろうか。
来る日も来る日も、何かに突き刺されたり、溺死させられたり、圧死させられたり、こんなことになったらスイーツを食べまくるどころか「今日も殺される」という恐怖に苛まれてまともに過ごせない気がする。
ここらへんがどこかで必ず入ってくると思ってたが、そこがバッサリカットされてたのでいい作品ではあるが今一歩足りない気がする。
こんな感じでちょくちょく引っかかるところはあるし、クライマックスは本当ちょっとだけダレたけどそれなりの良作。
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