劇場公開日 2022年10月14日

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「思ったよりは楽しめた。メリハリのある、「ホラー時々青春 一時アクション」」カラダ探し 映画倫理機構さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5思ったよりは楽しめた。メリハリのある、「ホラー時々青春 一時アクション」

2022年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

怖い

レビューを見た感じだと、後半はホラー要素がほぼ皆無で、ストーリー性が無く内容自体がつまらないように読み取れましたが、思ってたより悪くなかったです。決して傑作とは言えないけど、かなりつまらないわけでも無いです。可もなく不可もなく。
怖いところはしっかり怖くて、「犬鳴村、樹海村」など恐怖の村シリーズや公開中の「それがいる森」よりもよっぽどこっちの方がハラハラドキドキのホラー感を楽しめると思います。
また、所々怖くなくなる青春シーンは、無理にホラー風を装わずに、青春コメディな明るいシーンはしっかり明るく楽しくして雰囲気をよくしてあるのが割と好印象でした。
その分怖いハラハラするシーンはしっかり怖いので、「犬鳴村」や「それがいる森」などのようにホラーなのか否なのかあやふやなカットにせず、しっかり怖いシーンと楽しいシーンとでメリハリがあります。最後はよくあるアクションホラーですね。青春映画にありがちな恋愛的に切ないシーンなども青春要素として忘れずに盛り込まれてます。
確かにストーリーは全体で見れば薄いけど、あまり期待せずに観れば普通に楽しめます。
しかし、エンディング後のあれは要らない気が... あえてエンディング中に退出しちゃっても良いかも。そこに関して若干ネタバレありで後ほど文の最後に少し述べます。

ただやっぱり完全なホラーオンリーではないので、本格的なスプラッターホラーを求めるなら、11月18日公開の「ザ・メニュー」(R15+・洋画)など別の作品にした方が良いです。
あと、一応殺傷流血を理由に「PG 12」の軽いレイティングがかかってるので、若干グロいですが、あまりはっきり映さないし、カットされてたり、そもそもが暗いのでよく見えないのでそんなにキツくないです。少なくとも橋本環奈さん主演の、同じジャンルのスプラッター青春ホラー、R15指定「シグナル」なんかよりは易しいです。残虐な映像に全く耐性の無い人は念のため気に留めておく程度に少し覚悟した方がいいかもしれない。
余談ですが、最近の日本のホラー映画はもう本格的なホラーでは無い(特に「犬鳴村」をはじめとする恐怖の村シリーズ、公開中の「それがいる森」など)ことが多いので、「呪怨」などのほんとのホラー映画を求むなら洋画にした方が良い。

⚠️ここからエンディング後のシーンに関して若干ネタバレ注意。
あのまま青春ホラーとしてハッピーエンドで良かったのに、わざわざホラー映画っぽくブラックなオチを付け足さなくて良かったんじゃないかな。

映画倫理機構