「脚本の乱気流が気になるところ、作風と堀田真由の声は一見の価値アリ」ブルーサーマル たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本の乱気流が気になるところ、作風と堀田真由の声は一見の価値アリ
公開前の特別試写会にて。生の堀田真由さんを真っ正面から拝める至福…!SHE'Sの演奏も聴けて最高…。そこまでかな。テンション高かったのは…。汗
正直なところ、こんなに急がなくても…っていうのが感想。絶対1クールのアニメだったらもっと面白かったのに…と思ってしまった。出会いから成長、個々のパートに至るまで、もっと観たいな…って所が端折られている。だから全体的に忙しない。余韻に浸りたい所も浸れなくて勿体ない。しかも、原作は5巻も出ているので、ますます思う。山となる部分が多かっただけに、もどかしかった。
しかしながら、脚本以外は結構自分の好みに近く、ポップとシャープな画風が観ていて楽しい。主人公のたまきも、強気だけど憎めないキャラクターが体現されていて可愛い。他にも脇役が濃いのでますます1クールで観たくなる。実際にプロデューサーが惚れ込むのも納得で、アニメするとより作品が際立ってくるのが分かる。空の青さ、浮遊する感覚…ワクワクする感情を誘ってくれる。
そんな主人公の声は堀田真由さん。オーディションで選ばれたというその声はピッタリ。本人も言っていたのだが、実写だったらもっとクールな役を演じることが多いので、こういうキャラを演じられるのはそれで楽しかったそう。「こんな演技も出来るんだ…」とほれぼれ…。納得であり、圧巻。これも凄くハマっていた。
原作も凄く面白そうで、素材は十二分に揃っている。だからこそ作品の持つテンポがいかに大事か教えてくれる。脚本の乱気流が気になってしまう。実に作り込みはいいので、オススメはしたい作品。
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