劇場公開日 2021年11月5日

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「マグロがヤバイ」ほんとうのピノッキオ せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5マグロがヤバイ

2021年11月8日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

木こりのおじいさんに作られて生まれた問題児ピノッキオが困難を乗り越えながら成長していく話。

ピノキオはじめ色んな登場人物たちの造形が基本は着ぐるみ(舞台衣装っぽい)、それでも無理なところはCGというようにうまーく混ざり合ってて、あんまり違和感なく見れた(でもやっぱマグロは笑ってしまった)。ここらへん『CATS』実写化見習った方が良いね(笑)

児童文学が原作なので"教訓"という感じ。でもその教訓が必ず正しい訳でもないことがちゃんと提示されてた、大人の押しつけじゃないのが良かった。

まずは、「嘘をついてはいけない」という教訓。ピノキオが嘘をついた時に鼻が伸びるシーンと伸びないシーンの2パターン出すことで、嘘をつくことが悪いことでは無いときもあることをちゃんと表現されてた。

もう1つは、「大人の言うことをちゃんと聞きなさい」という教訓。ピノキオは何度もコオロギや妖精に言うことを聞けと言われても、全く聞かずに案の定痛い目を見る。でも学校については、妖精に言われた通り通い始めるも、あまり良い場所として描かれてないし、ピノキオ勉強してたけど何か意味があったかと言われれば別に何の役にもたっていない。

他にも、いかにも悪そうに出てきた人がピノキオの純粋な心で変わることもあるし、そんな綺麗事が通用しない悪人も出てくる。結局ピノキオは大人に言われたことから成長したのではなく、自分の目で見たこと経験したこと失敗したことから自分で成長していく。これ以上子供に見せるべき映画はないんじゃないか。

子供に見せるにはちとトラウマになりそうなキャラはチラホラいるが(笑)

せつこん