劇場公開日 2021年12月3日

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「パルチザンの映画ですね。」ナチス・バスターズ ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0パルチザンの映画ですね。

2021年12月10日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

ナチスに捕まった無為の市民が処刑される所に現れる謎のスナイパー。伝説の赤い亡霊。
それがメインだと思っていました。
違いました。これはパルチザンの映画ですね。
敗残兵と襲撃されて何とか生き延びた村人が正規軍と合流しようとナチスから逃げながら移動と言うか旅を続けて何とか何処かの集落にたどり着いて休憩したら赤い亡霊を追っている部隊に見つかって成り行きで戦闘になってしまったという。

まあ伝説のスナイパーは出てくるのですが、
それはメインでは無かった。敗残兵や街を焼き払われて追われた人達がナチスの反抗勢力として立ち上がって行く切っ掛けを表したかったのだと思う。
俺たちの国は俺達が守る!そう言う決意を表したかったのだろう。

それと戦車とかは出ませんが銃は色々な種類が沢山出ます。撃ち合いもあります。
銃マニアには垂涎かも?

死人も沢山出るのですが、ロシアの戦争映画は
人間が爆散するような演出が無いのが良いですね。死に様はリアルですが、割と状態が綺麗に死ぬと言うか。
それと最後の対決ではある種のスポーツを見る様な、決闘と言った方がいいか、そんな感じで、殺し合いに綺麗も汚いも無いのですが、両者死力を尽くして最後は正々堂々ロシアが勝ったんだ!見たいな印象が残る感じの作りと言うか。
まあ実際ナチスを追い払ったのだから間違いではありませんが。

伝説のスナイパーは誰なのか?そんなものは誰でもいい、無名の勇者が伝説を作ったのだ。
勇者は誰でもなれる。国を守る、国民を守る者こそが勇者だ。そんな映画です。

それにしても本物の雪深い所でのロケ、雪も景色も綺麗だ…
そこをマッパの上にフルチンで演技する悪のヒーロー…
本当に頭が下がる演技だ。俺なら軍服着ててもリアルに死ねる、メチャクチャ寒そう。
笑いどころだけど見どころの一つかな。

ひろちゃん千葉