「なぜか評価数は少ないがよい作品。迷ったらおすすめ。」マーベラス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜか評価数は少ないがよい作品。迷ったらおすすめ。
今年197本目(合計473本目/今月(2022年7月度)9本目)。
今日(4日/月)はこちらをチョイス。
他の方も書かれている通り、また、映画内でもヒントがあるように、背景にはベトナム戦争があります。もちろん、ベトナム戦争それ自体を史実に描く映画ではなく、ベトナム戦争があったことを前提にした架空のお話ですが、この関係上、ベトナム戦争がたどった経緯などは知っておくとよいかな…というところです。
また、日本語タイトルは「マーベラス」ですが、原作タイトルは protege (元フランス語。「弟子」などの意味の名刺が、アクセント記号などがとれて英語に移った)という経緯があります。なぜそこだけ変えたんだろう…。
ストーリーというストーリーは存在はしますが、結局のところこの手の映画はいかにアクションを楽しむかというところに全部つきてしまう気がします(上記のベトナム戦争のことも知っていれば有利だが、それを知らないと理解できないような作りにはそもそもなっていない)。このため、ストーリーは存在はしても、それをあまり気にせず「いかに絶体絶命の状況から脱出するか」といったアクションをどう楽しむか、という趣旨で見に行くのが正解かな…というところです。
女性の殺し屋という事情から、若干「ベイビーわるきゅーれ」や「ガンパウダー~」を惹起した部分もありますが、まさかそれらを参考にしたわけではないでしょうし、全世界的にこういう映画の類型が確立しつつある、というところなのでしょう。
採点にあたっては特に差し引く要素が見当たらない(ただ、なぜか銃の種類などかなりマニアックなセリフが出てくるが、日本では「一般な善良な市民」はそんなの知りえない…)ので、フルスコアにしています。
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(▼参考/ 「おい、そんなものを振り回すな」)
・ この「振り回す」は brandish という語が使われています(仏 brandir、西 blandir)。「剣などを振りかざす」という意味です(ほぼ英検準1以上の単語で、単語の意味性質上、一般的に使われるような語ではない)。