死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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どんでん返しオチのために伏線ばら撒きを優先してつまらない展開が続く映画
原作者の改変オッケーもらえて映画製作者の意地を見せたくなったのか、映画は原作とは違ったオチが待ってました
ただ、そのオチに向かってストーリーの軌道を持っていくために阿部と岩田のやりとりが結局正しくは何だったのかが最後まで意味不明です
意味は分かるんですけど、辻褄が合ってない気がして何か引っかかります
手紙があるだけで岩田の証言が正しいとは限らないし、そもそも岩田はそこまで阿部の思い通りで言いなりになるものなのか……
しかも、この結末だったら阿部も17、18歳以外のターゲットも殺すことになるし、だとしたらこのストーリーの語り手としてウソをついていることになるから、結局主人公が犯人だった的な信頼できない語り手のクソ創作ジャンルに収まる駄作だと思いました
映画製作者はどんでん返しを見せたいから複雑な展開をさせますが、阿部を実在する人間だと考えた時にこんな複雑な手口を決行する必然性が全く感じられないし
そこまで殺したいなら主人公が17、18歳の時に殺しておけばいいのに
殺せなかった理由も描かれてないし
あの同級生も安部の手紙だけで主人公を殺すように行動する理由が分からないです
白石和彌監督は孤狼の血が素晴らしかったですけど、結局は脚本家の手柄ですね
孤狼の血の脚本家は優秀で、今作の脚本家は無能で、そもそも脚本がダメなら白石和彌監督がホンを直してクオリティを上げることは出来ないレベルの監督なんだとハッキリしました
安部と主人公の面会シーンがどう考えても単調なカットバックになりやすいんですが、それを色んな撮り方して飽きないように頑張って演出したのは伝わって来ました
ですが、本来は脚本の段階で冗長な面会シーンを短く短くしないとダメなんですよ
主人公が関係者に会いに行って新たな証言を得る、回想で観客に説明する、その繰り返しで伏線撒いて脚本家のご都合で結末に向かっていきますが、その構成からしてダメな刑事ドラマと一緒で最低なんですよね
一時間の刑事ドラマを薄めて二時間の映画にしたみたいな内容でメチャクチャ退屈でした
あと、主人公が阿部の言いなりになって事件を捜査し直す動機が、秘密が明らかになる途中までありません
主人公にモチベーションが無いまま、脚本家のご都合で捜査して情報がばら撒かれるだけなので途中までストーリーとドラマが無いですよね
本当に酷い脚本でした
この脚本家は映画界では売れっ子のようですが、本当にレベルが低いです
これからこの名前が脚本にある映画は見ないようにします
残酷さは苦手だけど
切ったり切られたり
拷問や残酷なシーン苦手
だけどこの監督の孤狼の血で慣れちゃった?
そこは仕方ないと思いながら観てます
いやー
なんて言うのだろ
凄かった
この映画の内容だけで観たい映画にしてましたが
まさかの岩ちゃん
新境地だねぇ
最後の説明ではもう少し出て欲しかったけど
いやー
最初から最後まで不気味なサイコパス
阿部サダヲ
凄いね
最初の桜の花びらかと思ってたわ
それに冒頭から拷問シーン
きつい
あと、違う殺害された人の切られ方!!
えぐい
その辺はかなり苦手ですが。
心に残るを通り超えて
心をえぐる。
少しトラウマ映画です
それがまた良い
トイレに行くのを忘れるぐらい
最後まで目が離せない映画でした
人生で2度目の1番前の席
満員だったー
ほんまのネタバレなるのでこの後は知りたくない人は読まないで
橋を越える人と超えない人
人を殺せる人と(平気であれ、衝動であれ)
悩んでも追い詰められても殺せない人
殆どの人が殺せない人だが
この結末は特にそう思った
いくらマインドコントロールされたり、恐怖と暴力で支配しても人を殺す事はできない
ひ弱な彼がもしあの女性を殺したとしたら
あんなムゴイやり方ではなかっただろう
あのムゴイ殺人があったからこそ
阿部サダヲが捕まった理由になる
正確さからこわれた
に繋がるのかなって
勝手に理解した。
ちょっとグロい、最後まで予想不能
白石監督っぽい暴力とグロさ。テレビでは放送出来ないかも。目を背けたくなるシーンと見入ってしまうシーン。
阿部サダヲと岡田健史の怪演も良かった。
特に阿部サダヲは狂気。サイコパス。でも魅力的。
前情報なしで見はじめて、たぶんこういうことなのかな?と思いながら見ていました。その通りの部分とまったく予想外の所とバランスが良かった。そして最後は、、、どうなるのか。
退出時、いろいろなところで、こういうことだよね?という声がたくさん。こうなる映画は好き。
原作は読んでいませんが、小説のネタバレサイト読むと分かります。原作と同じ話のようで違う話でもあります。絶妙なバランスのような気がします。特に「灯里」の辺りは映画の方がゾクゾクします。
さすが白石監督。
人は誰でも何らかの方法で人・社会・世間と繋がろうとするものだけど、『TITANE』とも通じる相手を殺したり傷付けたりいたぶったり操ったりしないと繋がれないという“人”もいるかも知れないというお話。
(原作未読)①「またァ、サイコパスもの?」(因みに“サイコパス”ほど誤解されている言葉はないでしょう。私も双極性障害なので精神病・精神障害について色々と本読みました。上で書いた「サイコパスもの」というのは、映画・小説・マンガ等で刷り込まれてしまった「サイコパス=異常殺人鬼」という意味で使ってます。)、と初めは食指が動かなかったのですが、私は映画・本・音楽以外(仕事は食べていかなくてはいけないので37年間勤めあげましたけれど)長続きしないとても三日坊主な人間なので、“24人もよく飽きずに殺せたなぁ”と、“どんな人間として描かれているのかな”と気になり出して観ることにしました。②先ず、榛村大和は本当の意味でのサイコパス(反社会性パーソナリティ障害)ではないように思います。殆んどのサイコパスの人って自分がサイコパスだと周りに分からないように表面上は上手く繕って生きておられますから。中学生の時に偶々会った小学生女児に瀕死の重傷を負わせて少年院送りになったりはしないでしょう。では何か?というと、これはもうわからない、生まれつきそういう人間だ、としか言い様が無い。子供の頃虐待されていたとか、周りに虐待されている/いた子供たちを配したりしてますが、レッドへリングでしょうね。簡単に動機や犯罪の背景を解明・説明してくれて観客がスッキリして映画館を後に出来る映画ではなく、「ああいう訳の分からなさのある現実に戻っていくのだ」と映画館を後にしても不安感・モヤモヤ感・後味の悪さを引き摺る(サスペンスですね)を狙っているのではないでしょうか。③大和は(大和に住む人間としてはシリアルキラーの名前に使って欲しくなかったですけど)人心操作術を少年院に入っていた時期に磨いたのではないかと。榛村児童福祉施設では入所してきた子供たちを上手く操っていたという証言がありましたけれども、施設長の心も操っていたのでしょうね。だから、大和が雅也に冤罪の証明と犯人探しを依頼したのも結局雅也を操るのが目的だったし(偶々雅也が犠牲者に出来る適齢期に近くにいなかったか、高校では優等生ではなかったからか、それでせめて操ってあげた)、多分死刑になる直前まで(殺人はもう出来ないので)人心操作は続けるのでしょう。証拠に看守(という言い方で良いのかな?)もいつの間にか手懐けていたし。大和が何故途中で連続殺人を止めたのか、今までになく杜撰な殺人をして逮捕されるようにしたのか、これも今の時点ではよくわかりませんので(自分では慢心したと証言していましたが多分嘘。)これから頭を悩ますことになりそうですけれども、結局分からないかも知れない。動機などなく、そういう病と言ってよいのか疾患と言ってよいのか障害と言ってよいのか、を持って生まれてきたので死刑になる直前まで止められないのだろうと思います。死刑になる道を選んだのも大和なりの人心操作だったのかも知れない。④大和自身も“24人ではなく全部で何人殺したか分からない”と言っているように、人心操作もこれまでどれくらいの人間を対象に行ってきてその犠牲者(というか)は何人いるのかも分からない。大和としては殺人の代わりに死刑になるまでそちらで犯行(と言えるなら)を続けるつもりかも知れない。雅也が調査を続けるうちに自分以外の人間にも手紙を送っているのが分かったように。雅也も未遂に終わったけれど人を殺しそうになったし、手紙を送った相手の心を操作して犯罪を行わせることに切り替えたのかもしれない。何せ死ぬまで止められないのだから。手紙を送った相手の中には灯里のような人間もいる(或いは頭の良い大和の事だから気づいていた)かも知れないし。人心操作して他人に犯罪を行わせるというアイデアは決して新しいものではない(アガサ・クリスティの『カーテン』もそういう話。未読の人がおられればネタバレしてスミマセン😅)。⑤ところで、灯里は登場したときから何か変な女の子だな、薄気味悪い子だな、と胸騒ぎがしておりましたが(雅也の血だらけの手の傷を舐めるところも気色悪かったし)私の第六感も満更捨てたものではありませんでしたね。演出と灯里役の女の子の演技のせいかも知れませんけれど。⑥なお、現実社会のリアリティという点から見ると、“こんなことはないだろう”という話。優秀な日本の警察が、被害者が24人(或いはそれ以上)に及ぶまで犯人を検挙(検挙出来ないまでも容疑者として特定)出来ないことはないでしょう。これに思い及んだ時点でこの映画は暗喩(メタファー)ものだと理解した次第。いくら弁護人の依頼とはいえ弁護士が一介の大学生に事件関係の書類一式を見せることは有り得ないし有るとしても一人で別室に置き去りにはしないでしょう(もう一人同席させる筈、私ならそうするし)。事務所の名刺を作るなんて私から言わせると言語道断。しかし、これらは話を進める為の仕掛けでしょう。大和と雅也と雅也の母との関係も出来すぎ。ただ、これも雅也を心理的に追い詰めさせる為のセッティングでしょうね。一介の大学生が警察を出し抜いて真相(結局は大和に誘導されて騙されそうになっただけだけど)にたどり着くなど“それこそ映画や小説の中の話”だし。確かにちょっと粗い流れであり、もっとやりようもあったと思いますので減点。まあ、原作がそうなら仕方ないか、ですが。⑦ただ、映画のリアリティという点から見れば、そんなに瑕疵ではないと思います。要はこういう形で構築された映画から何を読み取るかということ。私は、頭から最後まで”榛村大和”劇場だったと思います。剥ぎ取った爪を桜のように川に撒いたのも何もかも彼なりの儀式だったと。なにゆえか?それは分からない。分かったとしてどうなる?人の心の闇なんて実は本人以外に分からない(本人でも分からないかも)。そのよく分からない榛村大和を見事に具現化した阿部サダヲはかなり役を深読みしたんだろうと思う。あまり好きな役者ではなかったけれども演技力に感心した。⑧白石和彌は『凶悪』で感心したけれど(『凪待ち』はあまり感心出来なかった、『虎狼の血シリーズ』は観てません)、本作もかなりの力作で今年の邦画の中でも注目すべき作品だと思います。ミポリンは期待ほどではなかったけど(役柄が記号でしかなかったからでもありますが)。⑨以上が現時点での鑑賞後の感想でありますが(小学生の感想文みたいですね)、原作を読んでみて原作の意図するところと違っていたら原作者の方、すいません😅
※追記:つらつら考えていたら、大和が何故殺人を止めたのか捕まる(死刑になる)ようにしたのかは、多分“繋がる”ことを自分から放棄したからではないかと、ふと思いました。私も、(勿論、殺人や暴力・他人に対するマインドコントロールなどしませんが)時々人や世間と繋がりたくなくなる事がありますので。自分に引き寄せて考えたらアカンか😅
刑務官、お前もか
かつて顔見知りだった24件の連続殺人事件の犯人から手紙が届き、立件された9件の内1件は冤罪との話を聞かされて、真相を追う大学生の話。
いずれも17~18歳の高校生が被害者である中、冤罪を主張する1件は26歳、しかも被害の様相も異なるが、遺体が発見された現場の近くでの目撃情報から立件された、っていくら何でもそれだけでは状況証拠にも及ばずムリがありません?と感じていたけれど…。
話しの流れとはなかなか絡んでこないのに何度もみせる実家界隈とか同級生とかロン毛とか疵痕とか、ちょいちょいフッテはいたけれど、どんどん話が膨らみつつもズレて行き、不気味ではあるし面白いのだけれどちょいモヤモヤ。
結局、立件されるに至った証拠には触れないし。
指差しは他に人が通ったらどうしたんだろう?それも慢心?まあ、そういう人を選んでいるってことなんだろうけど…。
これはこれで面白かったけれど、主題の様に謳っていた冤罪云々の話がちょっと残念だった。
それにしても登場人物みんな…自分なら間違いなく榛村指差すよなとか思ったりした。
阿部サダヲ、ヤバイ!
阿部サダヲさんの演技が、凄く、良かった♥
生爪を剥ぐ拷問シーンは、かなり、強烈でした!
森で、殺された女性や裏路地に連れ込まれた小学生の女の子、死んだ赤ちゃんの処理方法など、残虐で、グロいシーンが、多々あり!
EXILEの岩田剛典さんも出演してましたが、別人すぎて、初見では、誰だか分からず😅
鑑賞して、凄く良かった作品です!
病は感染して流行するまで時間がかかる
甘言で懐柔してから相手の絶望する顔で興奮する異常者の話を聞かされる大学生の話。
殺人と言う一線を超えてしまった人間へのリスペクトが少なからずある。
それは戦争で多くを殺した兵士に勲章が授与されるのと同じだ。
一線を超えた先にいる、自分が未知の領域に達している存在に憧れてしまうのは仕方のないことかも知れない。
サイコパスは大きく分けて秩序型と無秩序型に分類される。
今作の榛村は秩序型に分類されるだろう。
この手のシリアルキラーに関わるとロクなことにならないのは、火を見るよりも明らかなのだが、主人公だもの関わっていくのですよ。
ストーリーは次々に展開して面白いけど、主人公のウジウジ拗らせ具合が映画の速度を落としている。
自分の出自を疑ってしまうくらい機能不全な親子関係の中、一つ屋根の下で生活しているかと思えば一人暮らししている。
家とアパートの間取りが似ているせいか、主人公はどこで寝起きしているんだ?この部屋はどっちだ?と分からなくなる。
感情移入して楽しみたいのに、主人公が優柔不断でやっていることも探偵の真似事、つまらない日常で異常を見つけて興奮する10代のフラストレーションの吐口のようで痛々しい。
あれかな?友達いないのを拗らせて、いつか誰か自分の思考を100%理解してくれる他人が現れるはずとか思っているのかな。
そんなもんはいない。
登場人物がみんな不健康すぎて、心が不健康な自分に酔い過ぎて、サイコパスよりも怖い。
自分が生きていくために、習慣化するほど殺人を繰り返していた榛村の方がよっぽど自分の体調管理ができているように感じてしまう。
作中には拷問シーンも描写される。
ちと悲鳴が苦手な人の鑑賞はオススメしない。
ホラーを観慣れている人は物足りないかも知れない。
ツッコミどころが多い。
特にキーアイテムになる爪は、剥がして空気に触れるとあんなに綺麗なピンク色を保つのは無理だろうとツッコミたくなる。
私自身、怪我で生爪再生中の身なので剥がれた爪はそれはもうゴミ以外の何者でもない色をしている。
偽物だから、あんまり本物に近い描写をするとコンプラ的に難しくなるんだろうな。
話の展開も早くて、最後まで飽きずに鑑賞できるが、この胸のモヤモヤ感はなんなんだろう。
そもそも、タイトルが「病」を謳っているのに、殺人の衝動が感染していく過程があまり描かれていない。
ラストシーンでチョコっと芽が出たなくらいである。
それとも、関わりをずっと覚えてトラウマになることが「病」だったんだろうか?その辺がいまいちピンとこない。
感染力が低下したウイルスは新しい細菌の糧となって生き続けるってオチだったのか?
どちらにせよ、おかしいと思った時に即座に逃げられる瞬発力を身につけることが変質者と関わらない幸福な人生の送り方だと思う。
私が生活しているすぐ隣でも、誰かが人を殺してるかも知れない。
何かのきっかけがあれば、簡単に一線を超えて自分も人殺しができてしまうかも知れない。
それは自分が獣のような衝動を肯定し、理性をぶん投げた時に顔を出すのかも知れない。
と、自分のかも知れない恐怖に向き合う作品ではあった。
ただ、私は健康第一主義なので。
健全な精神に健康な肉体でもって普通の生活がしたいなぁと思いました。
デート向きではありません。
ホラーやグロ描写が大丈夫で、現実とフィクションを楽しめる友人との鑑賞をおすすめします。
観なくても、健康に生きていけるので、大丈夫です。
久しぶりに夜道が怖くなりました。
久しぶりに邦画のミステリーサイコサスペンスを見たが、もう怖い、やはり見終わった後の後味の悪い感覚、
ドッと疲れる感じ…はぁ、、なんだかなぁ、、怖い。
そして結構グロい、痛い
これグロい系苦手な人はダメなんじゃないかな
なんだか恋人とは見たくないなと思っちゃいました。
…まぁ恋人いないけど、
ゾクゾクしたい人は是非。
グロ苦手な人は目隠して見てください。
辛気臭い映画
とにかく辛気臭い。
予告見て面白そうだったから見たけど、見なければよかった。
「羊たちの沈黙」みたくもっとバチバチの心理戦が繰り広げられるのかと思ったらそういうのでもないし、なんだかなぁという感じ。
真相よりも、ミポリンの老けっぷりの方がよっぽど衝撃的やったし。
というか、人格変わるくらいあんなに簡単に他人につけ込まれたりするんかね?
ドキドキもハラハラもしませんのでご注意を!
絶賛のコメントが多いので敢えて言います。
羊たちの沈黙やハンニバルを期待して見ると「全然違う!」となります。
ゾンビ映画を沢山見てきたからもしれませんが、残虐シーンはギニーピッグを思い起こさせる場面でしたが、思ったほど残虐シーンというほど激しくはないです。
この映画の残虐シーンでダメージを受けた方は、普段はあまりちぎれたり、もげたりする映画を見ていないのでしょうか。
話は全体的に平坦です。
途中でドキッとする場面やドキドキ、ハラハラする展開はありません。
サスペンスというジャンルとお聞きしたので、途中でハラハラドキドキの場面を期待しましたが、来ないまま終わりました。
最後の意外性というのにも、それほど驚かず…
プロの方のみならずたくさんの方が絶賛コメントをしているのでかなり期待していました。
もっと心理的な恐怖を期待していましたが、私の期待とは違う映画でした。
真面目で丁寧な映画ですが、起伏の少ない展開は万人受けするものでは無いと思います。
原作が好きな方とか、出演者が好きなどという方におすすめします。
怖がるためにデートでとか、中高生のお子様を連れてとかで見に行くと残念な結果になるかもしれません。
もっと怪演でもっと恐怖を感じる映画でも良かったのに、と思いました。
見ていて辛くなる
グロテスクなシーンが多すぎて見ていて辛くなった。ただグロいだけでなく精神的にクるような描写や内容だったため、面白いより怖い、辛いの方が勝った。最後までただただ阿部サダヲ演じる殺人犯の残虐性や恐ろしさを描き続けた話。もっとミステリー要素のある話だと思っていたので予想と違った。ただ胸糞悪くなるだけだった。こんなに気分が下がるものを、わざわざ映画館で見るべきではないと思った。(個人の感想です)
中弛み的な良さ
中弛み的な緊張感の持続が面白い。メンツとしても監督白石は巨匠になっているけれど、脚本の高田亮、撮影の池田直矢など、40代の実力者で、素晴らしい。
このメンツならもっと衝撃的な面白さでも狙えるが、じっくり大人な味わいで良い。
もうすでに捕まっているため落ち着いたトーンになるがそこも良い。
阿部みたいな感じの良い気持ち悪い人は確かに居る。承認される気持ち良さはたとえ死刑囚からでもある。無聲で描かれた暴力の再生産についてとり扱っていたも良かったような。それぐらい尺にたいして長く感じないのも素晴らしい。
白石といえば、凶悪でも似たテーマを扱っていたが、そこをさらにアップデートした。
彼女役の宮崎優さんという方は初めて観たのだけれど可愛い。愛嬌がある顔立ちなのだが、ウィキを観るとTVCMなども出演しているらしい。観客はかなり若めで爪などで椅子をガタガタしていて、大きい反応で良かった。
常識犯の脅威と狂気
後味の悪さ1000%のバイオレンススリラー。
阿部サダヲのハマリ役でした。ミポリンの情けない役柄は観ていて辛いものがあります。
エンディングの解釈を委ねられていますので、何が真実で何が嘘かをしっかりと見抜く必要がある作品でした。推理物として観ないとちょっとグロいかもしれません。
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うん。白石和彌監督作品だー
胸くそBADサイドの白石和彌監督の世界。
痛かったり、怖かったり、気持ち悪かったり、ありとあらゆる『ゾワゾワ感』を体験できた🤢そーゆーのもぜーんぶ引っくるめての白石和彌WORLD☝️やっぱり大好きだなぁこの人の作る作品。(一緒に行った友達によると韓国映画っぽいそうな)
阿部サダヲさん、本当に芸達者な俳優さんだこと。サイコパス演技bravo❗️
岡田健史くんも「中学聖日記」の頃から本当に成長したなー(←半ば親心)
白石作品に音尾さんが出てくると『狐狼の血』の真珠がチラつくwww
なによりも、大大大好き💕な成河(←そろそろソンハで一発変換出来る様にならんかね😅)が白石組に入っていたのにめっちゃテンション上がったー✨✨✨✨✨✨
怖ーい
現実的で怖かったな。阿倍サダオさん、優しい顔だから悪役がはまりにくいとゆーか。芝居自体は上手いんだけど。もっと表の顔と裏の顔がありそぅな俳優に阿倍さんの役をさせたらも~っとリアリティー満載で面白かったかも。
ラストの意味が自分はちょっと解らなかったのが悔しかったが。
加害者側の気持ちになってしまってゾッとする
2022年劇場鑑賞108本目。
殺人鬼の死刑囚が主人公の青年を呼び出して一件だけ冤罪があるから真犯人を見つけてほしい、という依頼をする話。
最初に殺人鬼の手口が説明され、思ってた以上にひどい殺し方をするので彼に対して怒りが湧いてきます。
しかし映画が進んでいくにあたって人当たりのいい話し方をする殺人鬼と、モノローグも人と話す時もモゴモゴしゃべる主人公との好感度が逆転していくにつれ、こちらも殺人鬼の人を傷つけたくなる気持ちを理解するというより同化していく気持ちになるよう作られています。
映画を観た後ショッピングモールを歩いていて「今この子全く自分に警戒していないよな・・・」と思う自分にゾッとしました。
一昔前だと、何か事件が起きると映画やらアニメやらゲームやらのせいにされていましたが、この映画はひょっとしたらそういう事件を、引き起こす嫌な力を持っているかもしれません。何かカタルシスを得られたり、教訓を得られる映画でもないので、あまり人に勧めたくない映画でした。
あまり高評価つけるとみんな観に行ってしまうので低めにつけておきます。
ストーリー運びは見事
私としては本当に珍しく、後半まで一切時計を気にせずに物語に引き込まれていった。
さすが白石監督。
残り4分の1辺りから物語は収束していくんだけど、そこはかなり都合よく、なし崩しに丸め込まれる感じは否めない。
でも、ミステリとしては面白い。
ただ、虐待の被害者という対象について「そういう傾向がある」というレベルを遥かに越えて描いている気がして、彼らに関する偏見を助長することになりはしないか、少し気になった。
自己肯定感との戦い
この話のポイントは、自己肯定感にあるのかなと思いました。
なんと、登場人物はみんな自己肯定感が低い。
劇中では、虐待された経験のある人は、
みんな自己肯定感が低い。と何度も言っていました。
(自己肯定感の低い登場人物)
虐待経験のある死刑囚(榛村)
雅也
雅也の母
金山一輝
のちの雅也の彼女?の加納灯里
(自己肯定感の高い登場人物)
ほぼいない。強いて言うなら、殺された被害者たちかも。
(犯行に及ぶ考察)
自己肯定感の低い死刑囚は、
17.18歳の真面目で爪の綺麗な高校生をターゲットに近づいていく。
もしかしたら、死刑囚は自分が17.18歳くらいのときに
自己肯定感がガクッと下がってしまったのかもね。
ターゲットと会話を重ねることで、信頼を獲得する。
ここで死刑囚は、一種の自己肯定感が満たされたのかもしれない。
真面目に自分の苦手なことに、前向きにチャレンジし、
自分の人生を豊かにしていく自己肯定感の高そうな人たちが羨ましい反面憎かったのかな。自分と比べて。
そんな人たちに信頼されることで自分を保っていたのかもしれない。
ただ、最終的に猟奇的な殺人をすることで、
征服感や制圧感を得ていたのかも。
その時が最も、死刑囚にとっての自己肯定感が満たされたのかもしれません。
(雅也の自己肯定感)
雅也は中学生までは、地味な女の子(灯里)にも声をかけて、学力も高い順風満帆な人生だった。
しかし高校で失敗し、大学は三流大学に通う。
父に存在を煙たがられ、虐待され、自己肯定感を失う。
そんな時、死刑囚からの手紙を読み、会いに行き
「きみはすごいね」「きみにしか頼めない」と
死刑囚のリップサービスにまんまとハマる。
死刑囚の思い通りにマインドコントロールされ、
真相に近づいた気でいた。
けど、ギリギリのところで?若干アウト?なところで
自分を踏みとどまらせて(殺人未遂)、
マインドコントロールから脱却成功。
(灯里の自己肯定感)
ラストでは、彼女も死刑囚に
マインドコントロールされていたことがわかりましたね。
おそらく彼女も中学生のころから、
死刑囚のパン屋さんにいたのかもしれません。
そして、雅也に好意があることも死刑囚には見抜かれていたのだろうと思います。
彼女は中学生では目立たない学生だったから。
ところが大学では、華やかなサークルに入って
成功したかのように見えましたね。
劇中でも、服装がもだんだん派手に明るくなっていましたし。
しかし、劇中では描かれなかったけれども、
密かに彼女も死刑囚と接点があり、
手紙のやりとりがありましたね。
きっとそこでも、死刑囚のリップサービスに
まんまとハマってしまったのでしょう。
彼女は、なんと死刑囚の価値観に共感してしまっている。
好きな人の一部を持っていたい。という考えに。
ま、死刑囚は別に被害者たちのことを好きだったわけではないけど、灯里を洗脳するために言ったのでしょうね。
灯里は、死刑囚の言うことを聞いていると
実際に雅也と付き合えて幸せでしたでしょうね。
まあ、雅也には振られてしまうでしょうけど。
(考察)
死刑囚が、警察に捕まったのは、
わざと遺体遺棄をしたから。
今までは灰になるまで燃やしていたんだから。
けどそれには理由があったのだろうと思いました。
おそらく、いたぶって殺すだけじゃ
自己肯定感が保てなくなってしまったのでしょうね。
だから次のステップとして、
自分と似た自己肯定感の低い人を取り込み、
殺人鬼に変えていく。
そこに自分の新しい自己肯定感を見出したのかもしれません。
雅也が未遂をしてしまったことを聞いた時は、
興奮したでしょうね。
だけど、雅也がマインドコントロールから脱却した時は
簡単に切り捨てました。
彼は雅也、灯里以外にも接点をもち、
新しい殺人鬼を作る自己肯定感を
死刑執行されるまで続けるのだろうと思いました。
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