「答えは原作の中に、、、」死刑にいたる病 さかさんの映画レビュー(感想・評価)
答えは原作の中に、、、
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阿部サダヲさんが主演ということで、絶対アタリだろうなと思い、観に行きました。
結論から言うと、アタリはアタリでした。
俳優のみなさんの演技力はさることながら、こちらにもジッとり、イヤ〜な空気をずっと漂わせる演出、脳裏に焼き付く辛辣な描写。
どれをとっても素晴らしい映画だったと思います。
ただ、鑑賞後、何かが足りない、欠落している、という印象を持ちました。
榛村大和がそこまで魅力的か?(阿部さんごめんなさい)
だとしても、それはどこでどう身につけたのか?
虐待を受けていたとはいえ、なぜそれほどの人数を手に掛けたのか。
なぜ被害者の爪を収集していたのか?(←これについては劇中で、被害者の指や爪が榛村の母のそれに似ていたという描写がありますが、だからと言ってそこまでするかな?という疑問が残りました)
あとは、被害者の遺体(骨)を庭木の下に埋めていたことです。
殺人犯の気持ちは分かりませんが、都合の悪いものはどこかに埋めて終わりなのでは?と思いました。
なぜわざわざその上に庭木を植え替えたのだろう、、、
と、様々な疑問がありましたが、原作を読んで全ての謎が解けました。
映画を観た後は「こんな残忍な人、滅多にいないよね」という印象でしたが、
原作を読んだ後は「家庭環境やその生い立ちで、人はどんな酷いこともできてしまう」という印象を持ちました。
原作のほうが榛村の生い立ちについて、より詳細に書かれています。
わざと映画の方はそういったところを省き、あくまでフィクションというスタンスを保ってくれたのかなと思います。
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