「すごいねぇ、の行方」死刑にいたる病 ベッラさんの映画レビュー(感想・評価)
すごいねぇ、の行方
私には理解できない、ピュアな殺人欲求をみせられたような気がしました。殺人はいけないことだと、その理由を考えずにわかり信じて行動している私のこの世界にこのような異分子がどこかに存在しているのだと言われているようで怖くなりました。ホラーですね。
普通に良い人のアクリル板に映る顔には何も感じていないような光のない瞳で、暗い暗い何か怖いものがある。あんなに光のない瞳を演じわける阿部サダヲさん、本当にすごいです。
アクリル板に重なる顔と並ぶ顔の映像も効果抜群でしたね。意味深で楽しめました。
誰かのひとことが、例えば「すごいねぇ、君は」みたいな…、いつ、どこに着地するのか。
そんな後味残す映画でした。
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