「謎が謎を呼ぶ、怒涛の展開と回収。上半期で1番面白かった!」死刑にいたる病 じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
謎が謎を呼ぶ、怒涛の展開と回収。上半期で1番面白かった!
めっちゃ面白かった
2時間吸いつけられるように、コーヒー飲むのも忘れて見入ってしまった。
阿部サダヲ演じる連続殺人犯(サイコパス)榛村は、24人の17歳~18歳の頭の良さそうな真面目な高校生を残忍な手口で殺した。そして捕まり死刑宣告を受けた。しかし、最後の事件は自分のものではないと主張し岡田健史演じる青年雅也に手紙を出す。
と、ここまでにいくつかの謎が生まれる。
1、なぜ雅也は父親に疎まれているのか
2、なぜ母親(中山美穂)は自分で決められないのか
3、なぜ榛村は雅也に手紙を出したのか
4、初めに出てくる髪の長い男は(岩田剛典、絶対分からない)何なのか
5、中学で同級生という灯里(宮崎優、声も演技はたどたどしいがそこが役柄と合っていた)の存在。
6、最初に出てくる榛村が花びら状のものを用水路にばらまいでいる。これは何か?
謎ばかりだけど、話はどんどん進む。
サイコパスの犯罪者が他人を操る話は、「羊たちの沈黙」以降沢山あるが、なんと言っても殺人犯榛村自身が拘置所にいることで、逆に緊迫感が増すように感じる。しかも、レクター博士のように危険人物扱いはされていないところが不思議だ。
途中で増える謎
7、榛村は雅也の父親なのか?
8、榛村と母の関係は?
9、最後の事件の犯人は誰なのか?
10.、榛村はなぜ連続殺人をしたのか?
11、榛村の真の動機とは?
分からないことだらけで、目が離せない。
金子と雅也が再会するところで、事件は動く。
最後の雅也と榛村の対決は圧巻!全ての謎が回収され、真の背景と目的が明らかになる。この辺はぜひご自身の目でご確認を。
さらに蛇足のようなリア充じみた話がついてくるが、ここでもびっくりさせられる。
とにかく、全ての言葉のやり取りや画面から目が離せない。「刮目して」ご鑑賞いただきたい。
私は今のところ上半期1番と思うし、見て損のない映画だと思います。
じきょう様、共感、コメント、フォロー ありがとうございます。
なんとも精緻なレビューですね。
私はホラーに行きそうなところをサスペンスに落とし込んだ。そう感じました。でも若い人が大量に殺されるのはつらいです。
今後も宜しくお願いします。