「伝えたくなる映画」世の中にたえて桜のなかりせば やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
伝えたくなる映画
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この映画が伝えたい事って、いくつか有ると思うんです。
その中でも、一番伝えたい事は、伝えるという事自体なんじゃないかと思ったの。
私、おっさんなので、この映画の主人公二人の間の年代なんです。
私くらいの年代だと、上の世代から教わらなければならない事もまだまだ有ると思うし、下の世代に伝えたい事も出てきます。
伝える事が出来るのって、学んで来た知識と積み重ねた経験が殆どですから、その人の人生そのものって言い換えても、過言じゃないと思うんです。
それでですね、終活っていろいろな目的が有るのでしょうけど、伝えたい事を残す目的も有るんじゃないかな。
この映画は、宝田さん自身の終活の一部なんだろうと思います。
敬三の戦争に関する話は、宝田さんの体験に基づいているのでしょう。
これは、一人でも多くの人に伝えたかったんだと思う。
それ以外にも、宝田さんの伝えたい事が詰まった映画だと思うの。
それから、教師って職業は若い世代に何かを伝える大事な役割を担ってます。
ただ、若い時は目上の人の話を素直に受け入れられない事が、多々有りますよね。
それでも、言葉が誰かの心に届いて影響を与えたのなら、伝えるという職務を果たしているのじゃないかな。
私も人生の後半に入っているので、若い人が顔を上げられる社会を構成する一員にならないといけないんだろうなと思いました。
この映画、人に伝えたくなる映画ですね。
何人の人が読んでくれるか分からないけど、いつもより少し真面目にレビューを書いてみました。
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