クライム・ゲームのレビュー・感想・評価
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テーマは何? 娯楽映画じゃないの?
キャストは良いので期待しましたが、前半は、後々重要になる人物がセリフで名前が出てくるだけなので、どういう人物なのか、どう関わるのか、重要なのか否かすら分からず困惑しながら観てました。だんだんと分かってくるーそれぞれの思惑や心変わりによってだましだまされる展開になるーけれど、そこの面白さが半減したのではないかと思います。 最後に歴史的事実の説明が出ますが、ここでまた困惑。この物語を通してそれが言いたかったの? 娯楽映画だったらそんな事実の説明要らないんじゃない?という気がしました。この映画のテーマって一体何? 終わった後、ブレンダン・フレイザーってどこに出てた?ってなりました。見返すと3番目に登場!えっ!? 変わりすぎて全く分からんかった! それにしても、映画.comの解説で、ハムナプトラシリーズのブレンダン・フレイザー出演とあるのに、キャストの欄には載せてないとは失礼というか、ひどいというか...(笑)。
配役は何気に凄い!
2021年。監督:スティーブン・ソダーバーグ。 公開スルーの作品です。 1954年。舞台は車の街・デトロイト。 とても分かりにくかったです。 会計士から裏社会で生きるギャングのドン・チードルやベニチオ・デル・トロ。 彼らが依頼されたのは、なんと書類を盗むこと。 ある会社の会計士の家にドンとデル・トロ他の3人が押し入り、 家族を人質に会計士を会社に書類を取りに行かせます。 その書類。 結局は自動車会社(フォード)の、今で言うところの、 《リコール隠し》みたいなの内部文書です。 デトロイトといえばGMやフォード、クライスラーの車メーカーの本拠地。 時は既に排気ガスによる公害が問題になり始めた頃で、この文書も実は排気ガスのデータが 書いてあったらしい! そこん所をなぜハッキリ言わないの?とモヤモヤします。 キャストは豪華で、デル・トロ以外に ブレンダン・フレイザー、 ギャングのボスにレイ・リオッタ、 刑事にジョン・ハム、 最後に登場するマット・デイモン・・・と、何気に凄い。 痩せてたり(マット・デイモン) 老けてたり(レイ・リオッタ) 激太り(ブレンダン・フレーザー) と、興味深い。因みにデル・トロは変わってない。 報酬を釣り上げるドン・チードルがあちこちに声を掛けまくることで、話はこんがらがり 混乱する。 ソダーバーグ監督作品なので、カメラワークも凝ってて如何にも古い映画の作りにしてあって、どんよりしたクリアでない画面も手触りがレトロです。 しかし、何としても話が地味。 この内部文書を揉み消した事で、排気ガス規制が、遅れた・・・ って事ですかね!
スティーブン・ソダーバーグのクライムムービーと言ったらなんとなくど...
スティーブン・ソダーバーグのクライムムービーと言ったらなんとなくどんな感じか想像できる、そんな映画w。 しかし改めて映像、脚本、演出と、どれも一流であることは疑わない出来なのに、相性が合わないのはなぜだろう。 すぐ忘れてどんな話かも憶えてない哀しみ。
緊張感に引き込まれる
試写で拝見。 登場人物や組織が多すぎで、少々混乱気味にはなるものの、一斉に騙しあい、罠を仕掛け合う、緊張感のあるクライム・サスペンスでした。 黒人ギャング・ゴインズの視点で観たので、どうなっちゃうのかとハラハラする展開に引き込まれました。 場所がデトロイトで、黒人やホワイトトラッシュの多いスラム的エリアであることと、大手自動車メーカーが集中する「モーターシティ」となことだけ知っていれば、意味合いが分かるかと思います。 1967年の暴動事件が起きた地であり、治安の悪さは折り紙付き。 レンズの使い方が独特で、時折挿入される引きの画像が魚眼っぽく周辺をゆがませたり、収差でピンを合わせなくなったりという効果によって「客観視(第三者・神の視点)」であるときと、登場人物誰かの「主観」の視野であるときを分ける演出がされているように見えました。 公害問題の噴出した時代を反映しているのか、くすぶった美術や色彩いるのもまた特徴で、没入感を高めるのに一役買っているように思いました。 日本ではDVD & 配信のいわゆるビデオスルー状態になりそうですが、大きめの劇場でかけた方が真価が分かると思います。
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