余命10年のレビュー・感想・評価
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二人が出会うのは2014年桜咲く今頃の季節。
二人が出会うのは2014年の桜咲く今頃の季節。
茉莉が倒れてしまうのが、東京国立博物館前の屏風坂通り。だから、、
最初に茉莉が登場して、題名の出る場面を、上野動物園正門から不忍通りに下るサクラ並木道の風景と僕は勝手に解釈した。一方、最期の川に沿っての桜並木は、目黒川の桜並木で、最初と最期の桜は茉莉の運命を対比している。
個人的に僕は、
子供も授かった茉莉が、車椅子に座りながら、じっと静かに一人散る桜を眺めている。そんな10年後の茉莉の運命を僕は選んだ。
つまり、2024年4月の桜並木を茉莉は眺めている。
母とそこへ行ったのは15年前だ。母は10年後に天国へ召された。振り返れば、余命10年のお花見だったんだね。
そうだ。墓参りへ行って母に『僕も頑張るからさ。そっちに呼ばないでね』って言ってこよう。そんで、桜でも見に行くか。
余命なんていくらあっても足らん!!
「病に侵される少女」系は嫌いではない。 でも無理やり泣かせようとしてくるから、現実味が無くなる
はじめての鑑賞
以前、原作が書店で平積みにされているのを見たことがある
主人公の茉莉は肺動脈性高血圧と言う難病に侵され
余命10年を宣告されていた
自分は長く生きられないのだから、恋愛はしないと決めていたが
同窓会で出会った和人に後に交際を申し込まれる
という物語
基本的に、「不治の病に侵された主人公が、残された時間をどう生きるか」
というドラマは嫌いではない
病気の有無は別として「人がどう生きて、どう死んでいくか」
は、避けて通れないテーマだから
ただ、こういう不治の病系の作品は
無理やりに泣かせようとして、
無茶な設定にするから
シラケてしまう
原作を読んでないし、作者がどのような経験をし、どう生きたかを知らないので
事実と映画の違いがわからいが
肺の病気があるのにスノボデート(しかもお泊り)するか?
親がそれを許可するか?
早朝、一人でスキー場から帰るか?
和人が一人でスノボして、茉莉がゲレンデの下で待ってるデートってあり?
風邪ひいたらどうする
「これ以上和人君といると、死ぬのが怖くなる」
と言う発言はものすごく考えさせられるのだが・・・・
一滴も涙は出ませんでした
最後のお願い、受け入れたらダメダメ
茉莉が10年で殆どの人が亡くなると言っていたなぁ。長く生きても10年だとすれば、やはり短く感じる。
更に後半は恐らく思うように動けないだろうし、病人ぽくなく元気にしていられるのはどれくらいなのだろうか。
明日交通事故などで突然死ぬのと、あと10年しか生きられないと思って今日という一日を過ごすのとどちらが幸せなのか??
一日一日を大切に、楽しく暮らすのが良いそれは皆が思っていることだ。
いつ死んでも良いように思って生きられれば良いけれど、なかなかその視点で毎日を真面目に一生懸命を続ける事は凡人の私には出来ない。
あと数年で突然死ぬかも知れないと思って過ごせたら丁度良い具合に生きられるかも知れない。
キャストは皆良かったと思うけど、母親役だけは・・・
茉莉の『最後のお願い』これ素直に受け入れたらダメでしょう。
それだけは受け入れられないって言って別れないで欲しかったな。和人は真面目すぎるって言うか、そこが和人らしさなのか。
坂口さんの演技が特に新鮮で好感!
後から気付いたのですがドライブマイカーの三浦透子さんも友人役で出ておられました!
元気で隣にいてくれてありがとう。大好き。
鑑賞後の気持ち
感動。泣く。
彼女が元気で隣にいてくれることに感謝する。彼女に会いたくなる。彼女と話したくなる。彼女大好き。
鑑賞後の心の変化
自分が大切な人が常に隣にいてくれるとは限らない。そんなことは言われなくても知っているつもりだった。でも多分わかってなかったんだとこの映画を観て思った。大切な人が隣にいる幸せをその有り難さを日々噛み締めながら生きたいと思った。
鑑賞後の行動の変化
彼女、家族、友人に伝えないといけないことは素直にすぐ伝えようと思った。感謝を好意を伝えるべきだと思った。
好きなシーン
全部。悲しくて泣けるシーンも含めて全部。
嫌いなシーン
なし。
小松菜奈さんの魅力とパワーで、月並みさを乗り越えて、惹きつけられるものとなっていた
藤井道人 による2022年製作(125分)の日本映画。配給:ワーナー・ブラザース映画。
静岡県三島市出身で肺動脈性肺高血圧症を患っていた小坂流加(1978年〜2017年)さんの同名小説が原作。
小松菜奈が母親に生きたい!と強く訴えるところは、グッときた。いつもながら、パワーを感じさせる演技で凄い、応援したいと思った。ただ、暴飲暴食して、トイレでゲロ吐くところは、菜奈ファんとしてはあまり見たくもないものを見せられ、少々安易な脚本や演出にコレはイカンだろうと文句をつけたくなった。
小松の父親役松重豊の演技、セリフ無しで表情で、親としての心配とか悔しさ、愛情を表現していて、とても素晴らしかった。RADWIMPSが手掛けた音楽も、アニメで見せてきた饒舌さを抑えめにして、キレイな音楽で好感を覚えた。
原作者への敬意というか、2人の出会いの舞台を三島に設定したのも、好印象。背景の映像としても、映えていた。ただ、四季の風景を映画に取り込むのは贅沢で丁寧な映画作りで基本良いのだが、欲を言えば満開の桜の表現が今一つで工夫が無い様にも思えた。満開を表現したいのなら、いきなりすべてを見せない方が効果的だろうし、風で舞う桜を描きたいとしても、いきなり大量パラパラでなくチラチラから大量に舞う絵となる方が効果的だろうと思ってしまった。
なお肺動脈性肺高血圧症であるが、2000年にエポプロステノール持続静注療法が登場し、さらに新しい複数の飲み薬も加わり、現在では某大学病院ホームページでは当院の10年生存率が85%を超えていると謳っていて、状況は相当に改善されている模様。映画で述べられていた通り、実際、治療法の進歩はあった様である。
バンド「King Gnu」の井口理が大学友人の夫として出演していた。ドライブ・マイ・カーの三浦 透子も大学友人役で姿見せていた。
最後の坂口健太郎がママチャリで走って病院に駆けつけるシーンは、ベタな演出なれど、胸が熱くなった。死の縁にあった小松菜奈が夢見る希望の映像の数々、海で一緒に泳ぐ、結婚、出産、娘と一緒のファミリー団欒、ファンとしては嬉しい映像。月並みなそれらが全てとても難しいことが、胸に突き刺さった。
監督藤井道人、原作小坂流加、脚本岡田惠和、 渡邉真子、製作高橋雅美、 池田宏之、 藤田浩幸 、善木準二、 小川悦司、 細野義朗、 佐藤政治、エグゼクティブプロデューサー関口大輔、プロデューサー楠千亜紀、 川合紳二郎、 瀬崎秀人、撮影今村圭佑、照明平山達弥、録音
根本飛鳥、美術宮守由衣、装飾前屋敷恵介、ヘアメイク橋本申二、スタイリスト伊賀大介、衣装江ロ久美子、編集古川達馬、スーパーバイジングサウンドエディター、勝俣まさとし、
VFXスーパーバイザー大澤宏二郎、音楽RADWIMPS、主題歌RADWIMPS、助監督逢坂元、制作担当柿本浩樹、キャスティングプロデューサー高柳亮博。
出演
小松菜奈高林茉莉、坂口健太郎真部和人、山田裕貴富田タケル、藤崎沙苗奈緒、井口理三浦アキラ、黒木華桔梗、田中哲司平田先生、原日出子百合子、リリー・フランキー梶原、松重豊明久。
深さと美しさがある志が高い映画でした
(ネタバレですので鑑賞後に読んで下さい)
正直言うと、このような病気感動ストーリーはそこまで好きな訳ではありません。
興行収入的にもこのような題材は成功しやすく、安易な作りの作品も(汚く言えば観客を舐めた作品も)数多かったと思われるからです。
しかしこの映画『余命10年』は、初っ端の数シーンからその志の高さが分かる素晴らしい作品だったと思われました。
この映画では、普通であれば短期間に撮り終えるために作りにする季節感を、リアルに1年かけて映像に捉えています。
その四季の美しさはしっかりと映画を芳醇にしていたと思われます。
俳優陣の演技も、主人公の高林茉莉役の小松菜奈さんを初めとして皆さん素晴らしかったと思われます。
個人的には茉莉の姉(桔梗)役の黒木華さんが特に印象的でした。
1点だけ、茉莉の恋人の真部和人(坂口健太郎さん)が終盤のスノーボードに行った帰りで茉莉を追いかけなかったところは引っ掛かりがありましたが、そんなことはかき消されるくらいに素晴らしい映画になっているとは思われました。
今作の藤井道人監督はやはり才能ある監督なんだな、と僭越ながら改めて感じられる作品でもありました。
そしてここまで志が高く作品が出来たのも、実際に亡くなっている原作者の小坂流加さんの存在が大きかったのだとも思われました。
小坂流加さんの人生のリアリティに匹敵するためには、キャストスタッフ全体でこの作品レベルまで挑む必要があったのだろうと鑑賞後に思われました。
大泣きです。
終始、登場人物皆の心の痛みが画面いっぱいに溢れる作品でした。
主人公だけに焦点を当てず、登場人物皆の人生や日常、描いている未来があるということを、随所にしっかりと描かれていたと思う。
主演を務められた小松菜奈さんは、役作りでどんどん痩せ細って行き、元々細い彼女がさらに細く、力無い姿に変わってゆく過程には、この役を引き受けた彼女の覚悟と強さを感じました。
坂口健太郎さんも、イケメンだということを忘れる演技力。
茉莉とお別れをするシーンが特に、
カズくんの心の痛さがこちらに伝染して辛かった。
主題歌を担当されたRADWIMPSは四季を彩ることができる人たちだと思った。
…年始一本めの映画にして大泣き。
映画館で観ていたらと思うと震えます。
とても素敵な役者さんたちと、
監督、演出に拍手を送りたいです。
爽やかで、癒された
映像や、物の色合い、配置
すべてセンスがよかった。
登場人物全員に共感できた。
出ている役者さんが全員豪華で、
だから、こんなに共感できたんだと思う。
闘病や死がテーマかと思えば
生きるということは生き抜くということは、
どういうことかが、テーマのように思えた。
だから、重いテーマのはずが、苦しくならずに
じっくりと最後まで観ることができた。
展開も早いし、恋人には病気について
隠していたこともあって、
淡白なように感じたけど、
それは10年という月日があっという間で、
茉莉ちゃんが人生を駆け抜けたからだと思う。
だから、淡白というより、爽やかだった。
最後の桜吹雪のシーンは
茉莉ちゃんが笑っているようだった。
原作も読んでみたい。
泣きたくて見たけど、泣ける映画だけではなかった
とにかく小松菜奈が綺麗✨えげつない綺麗さ✨そして坂口健太郎がまさに坂口健太郎で、情けな可愛い男の人を等身大で演じていてとても好感が持てる。
もし余命10年と言われたらどうだろうか?主人公が退屈で死にそう、と言う場面があるが、来年でも再来年でもないちょっと遠い未来というのは中々想像ができないものなのだろうな、でも確実に生活に制約は受けて、未来は少しづつなくなっていく怖さ…
すごく泣けたけど、泣かせ映画っぽくないのがとってもよかったです。桜のシーンは本当によかった✨
昔の名前で出ています
Amazonプライムで無料で観られます。
この塩顔のモデルの2人に桜のシーンとあれば、
いいもの見させてもらったなぁと思えますので、
映画館行くほどではないけど、興味はありました。
とにかく何だか特徴の性格がない2人が惹かれ合う。
和人はひ弱な男だけど、たくましくなるし、
元カノの名前で居酒屋開いちゃうし。
昔の名前で出ています、なんて。病人の元カノは
来れないじゃん。
家で告白するタイミングでふられる、まつりが
体のことを気にしていたのはわかるけど、
スキー旅行のデートで、プロポーズな関係なのに、
翌朝、置いていかれる。あのシーンたら。
和人が道に伏しながら泣いてるし、ドSなまつり。
しかも病気もちゃんと伝えてない関係だったとは、
どんだけ浅い付き合いやねん、
本もらった時には時すでに遅し。
本読んでたら、会いたい、会いたい、ラブレターみたいな本ね。
あれ、亡くなった後に本で見たら、後悔しまくりよね。
モデルな2人は美しく映像美はGOOD
菅田将暉は妬いちゃうな
原発性肺高血圧症
「これ以上カズくんといたら、死ぬのが怖くなる」という言葉が最も響いた。大体、難病モノの映画は苦手だ。映画館で観ていたら、確実に泣いて恥ずかしい思いになるのは必至。結末はわかっているし、実話だし、しかも今をときめく藤井道人監督なんだから、老若男女、誰もがグサリとくるはず。だから自宅鑑賞を選びました。
恥ずかしながら茉莉を「まり」と読むものだと思っていたのに、「まつり」だったとは。姉役の黒木華が桔梗なんだから、多分花の名前だと想像できたけど、ジャスミンだったんですね。カズくんがいきなり独立してオープンした店の名前もまつり。こうなりゃ泣かずにいるために、藤井道人ならぬ藤井風の「まつり」を歌うしかない!と、頭の中ではRADWIMPSの主題歌よりも「まつり」のメロディが頭を駆け巡る。そしてジャスミンといえば尾崎亜美の「オリビアを聴きながら」♪
自分の年齢を考えると余命10年は長いような気もするけど、闘病生活を含めると若い人にはとても短い。ビデオを撮りながら、それが走馬灯のように流され、好きなのに別れてしまったカズくんへのメッセージが重さを増す。現代的なアイテムが多いので、『愛と死をみつめて』世代にとっては目新しさを感じずにはいられない(ちょい大袈裟)。
それにしても小松菜奈の演技は上手すぎ。単調になりがちなストーリーなだけに、飛び降りたカズくんへの怒りだとか、プロポーズへの対応だとか、心理描写のメリハリが非常に効果的だった。それを強調するかのように四季の描き方も上手い。茉莉から力をもらったカズくんも、最後には出会った頃の桜吹雪が示すように、明るい未来が待ってるよね。
余命10年は長いのか短いのか
「余命10年て笑えるよね、長いんだか短いんだかどっちなんだってかんじ」というまつりのセリフに、人間はいつか必ず死ぬことを皆知ってるはずなのに、同じ10年であっても余命とつくといきなり悲しみが増すのはなぜだろうと感じた。
平均寿命まで生きれば私の余命は大体50年。まだまだ先だと安心していいのだろうか。確かに、20代で残り10年では誰かと出会い、人生を共に紡いでいくには短いのかもしれない。でも、それがあと何年だったら充分なのかは分からないし、明日死ぬ確率も0ではないのだから、それを測っても比べても意味がないと思った。
いつかは必ず等しく訪れる死に向かう中で、大事なのは残された時間を数えて何かを諦めることなく、今を生きたいように生きること。
そして、最後に頑張ったと思える(まつりのように頑張ったと言われたら間違いなし!)人生でありたいと感じた。
最後に、美しい風景と胸打つ俳優陣の演技に涙が止まりませんでした。
泣かされました。笑
この映画の原作も知っていて、小説を読んだ事がありました。
まずは、作者の方のご冥福ををお祈りすると共にいい作品を産んでくれてありがとう。
余命を受けた女性が残りの命の中で
他の人と生きる幸せ?
他の人と同じ幸せ?
自分にとって幸せ?
周りからまともに見えていても限られた時間が刻々と近づいてくる。
そんな中で好意を持って近くにきてくれる男性に対して、それを受け入れる事が出来ずにいる。
それを受け止めてしまえば、幸せになれる。
2人とも素敵な時間を過ごせる。
そのいっ時の為に悲しませたくないと苦しむ。
命というものに対して、周りが本人がどう答えをだすか?
映像の中で思い描こうとしていてた理想の世界のシーンがとても煌びやかで華やいでいて、それが現実ではないという気持ちに切なさを感じた。
この映画を観ていてbacknumberの「花束」を思い出した。
「ごめん、ごめん、ありがとう、ごめん」
この主人公は、謝る事が多いけど、最後は、きっと幸せな日々だったんだろうなと感じる作品でした。
小松菜奈ちゃん、目当て
小松菜奈さんは、可愛いね。菅ちゃん、やったね。
作品は、不治の病に侵された娘を好演。
坂口健太郎も、大河ドラマみたいに、情け無いが
しっかり見つめる彼氏を好演したな。
穏やかに10年を過ぎていく、いい作品だかあと
僕は思います。
どれも素晴らしい
映画のストーリー・映像美・配役・各キャストの演技力がとれも素晴らしい映画でした。
特に、朝ドラで医師をやっていた坂口健太郎さんがダメ人間から、主演の小松菜奈さんやリリーさんと交流することで、強く生きる人間に変化し、また小松菜奈さんも、ご両親に限られた時間を強く生きるように支えられ、全ての配役・キャストがお互いに支えあいながら生きるというストーリーがとても素晴らしかったです。
また、桜の季節に改めて見ると、もっと映像美に惹かれるのかもしれません。
泣かせにくる作品。しっかり泣ける。
まず、冒頭から終わりの瞬間を示唆したような演出。
話の流れもくど過ぎずちょうどいい。時折はいるBGMに心を打たれ、ビデオを使ったシーンはエモくこの映画をより良いものにしてくれてる。
内容は終わりが見えている泣かせ作品。一人一人の想いが伝わってきてなんというか、、、。
邦画で恋愛系と危惧する勿れ、映画館で実際に見て感じ取って欲しい。実寸大の病気・恋愛・友情・青春・成長を。語りきれない想いがここにある。
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