「生きようとする」余命10年 Reo yuukiさんの映画レビュー(感想・評価)
生きようとする
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めちゃめちゃ泣かせると同時に、生きることについて考えさせてくれる映画だった。
心情描写が細かに描かれていて、登場人物が泣いていると自分も釣られて泣いてしまうところが、中盤以降多々あった。
それほど脚本と監督、小松菜奈はもちろん、その他の俳優陣の見せ方が素晴らしかった。
スノボ旅行の後、茉莉がまだ死にたくない、生きたいという心の内を初めて母に告白するシーンは号泣だった。
心臓に病気がある友人を紹介したいという場面は、なんで作ったのかよく分からなかった。
生きることについて。
自分も序盤のカズくんのように、自分と他人を比較して幸せじゃないなーと、何のために生きているのだろう、考えるのをやめるために全部終わらせたい、と思ってしまうことがある。
しかし茉莉の「ズルい」という言葉にハッとさせられた。
「死にたい」なんて言葉は、そんな簡単に言ってはいけないものだと改めて気付かされた。
「私も頑張るから死にたいなんて思わないでください。」という言葉に、自分が一番辛いはずの茉莉が生きようとする姿に胸が打たれた。
自分も精一杯生きていこうと思った。そんな風に思わせる名作だった。
原作も読んでみたいと思う。
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