劇場公開日 2022年3月4日

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「生きざま」余命10年 voiceさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5生きざま

2022年3月9日
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鑑賞方法:映画館

見る前から最後が分かっている映画。
涙なしには見られないことが決定。
そういう映画は、気持ちが耐えられないので本当は見たくない。
でも、映画のチケットが当たってしまったので、仕方なく見に行きました。

思っていた通りのストーリー展開なのに、心が掴まれる。言葉は少なくゆっくりと流れているのに、息つくひまはない。
自然とそのストーリーの中に吸い込まれて、同じ時代を生きたという気持ちで映画館を出てきました。
言葉なんていらないと思わせる映画。

最初、この家族に小松菜奈生まれる?と気になった。姉は母似で、茉莉は父似かなと納得させ、見ていたが、見ているうちにそんなことは気にならなくなった。

この作品は、ただの恋愛映画ではなく家族に重きがある。そこにリアリティがある。
だって、死を宣告されたとき一番近くで寄り添うのは家族。たまに恋人が寄り添う作品があるが、それは現実じゃない。

ラストの「小坂流加に捧ぐ」にグッとくる。
どんな人だったのか、知りたくなる。

エンディングに流れるRADWIMPSが余韻を癒してくれました。
ありがとうと言いたくなった。

しばらく帰りたくなくて、現実に戻りたくないのかな? 雑踏の中に居た。
そんな映画です。

voice