劇場公開日 2022年3月4日

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「捧げる作品」余命10年 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5捧げる作品

2022年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作の印象として家族は一貫して温かい存在として描かれているんですね。
そして、原作の中に、

 ごめんなさい。
 誰より遅く生まれたのに、誰より早く死んでしまって。

って有るの。
茉莉の家族構成からすると少し違和感が有ったんだけど、原作者の小坂さんは四姉妹の末っ子みたいなんです。
ここを含めて原作の茉莉の家族に対する思いは、原作者自身の家族に対する思いなんでしょうね。

それでね、この映画の舞台挨拶で小坂さんの家族の手紙が読まれたのを動画で見たんです。
「家族の中で最後に生まれた私が、最初に死ぬなんて何故。と、言われて返す言葉も見付からないまま旅立たせてしまった、娘の最期の姿が目に焼き付いておりますが、この映画のおかげで笑顔の姿に変わりました」
と、メッセージが伝えられたの。
映画は原作以上に茉莉に小坂さんを重ねて描かれていると思うんです。
この映画が、小坂さんの愛する家族の力に少しでもなったのなら、それ以上の事は無いんじゃないかな。
だってこの映画は、小坂さんに捧ぐ映画なのだから。

やきすこぶ
masamiさんのコメント
2022年3月15日

やきすこぶさんコメントありがとうございます。
実は本日、コロナ禍の美大生の映画を観たんですよ。デザイン専攻の学生が自分の作品を壊しているシーンから衝撃的でした。もうなんの映画がわかりますね?
高校生活ってたった3年。致し方ないんですが不憫でなりません。
あと私の代名詞の漢字二文字は避けて【やんちゃ】としました。
勿論やきすこぶさんの影響です。
いいですか?

masami