「惜しい」余命10年 運だぜ!アートさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい
正直言って予告の方が泣きました。小松菜奈さんはとても美しくて、素晴らしい演技だったと思います。思い詰めたような雰囲気、諦めたような視線、どこかこの世をさまよっているような表情が印象的でした。
ただ脚本的にどうかと言うと、及第点には至らなかったような気がします。どうして和人が居酒屋でアルバイトを始めて、独立開業への道を歩むのかが分かりません。居酒屋経営に夢を持っているのかが伝わってこないのです。リリー・フランキーさんが出ると映画自体が引き締まるのはわかります。もしリリーさん以外だったらこのプロットはポンコツになっていたと思います。
心が寄せられなかった理由は、“障害”が低かったからです。病気ともうひとつくらい立ちはだかる障害があっても良かったのではないでしょうか。例えば仕事に付けない苦しみ。実際、彼女はミレニアム世代でしょ。
茉莉が「一生懸命生きている」「悔いなく生きたい」と言う気持ちがあまり脚本に盛り込まれていませんでした。もちろん原作も割とクールに進んでいくのですが、映画になるとしたらもっと生きることに必死になってていた方が、最後の感動が大きいと思いました。
年齢によりますが、わたしの場合「余命10年」と言われたら「結構ある」と思っちゃう歳です。
ですから20代に言われたらどう感じるのかをもっと繊細に描いて欲しかったです。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
イイねありがとうございました😊😭。おっしゃる点全同意です。人間全員、高貴な方からホームレスな方まで、10年後なんて命の保証は誰もありませんし、実際の生活には様々な「ドロドロした」障害が降りかかる方がリアルな気がしました。全くの同感です。
余命10年はある意味「全員」なので、主人公、不自然にネガティブに捉えなくても良い気がしました。おっしゃるとおりです。
ただ2時間余りの映画ではコレがいっぱいいっぱいな気も同時にします。ありがとうございました😊。
ありがとうございます。脚本がイマイチでしたね。幼稚すぎますね。物語もありがちなので、感動させるにはやっぱり脚本と演出次第なんです。それと余命って3年くらいだったら辛いけど、10年って長くないですか?