「10年という数字」余命10年 neMuronさんの映画レビュー(感想・評価)
10年という数字
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原作未読で鑑賞しました。
10年という数字が彼、彼女にとって捉え方の全く違う10年というものを表している作品でした。
タイムリミットの迫っている茉莉にとって、終わりの10年が始まっていき、和人にとっては茉莉や仲間に出会って進んでいく10年が始まっていきます。
愛するが故の2人の行動と、終わりの迫っている茉莉の焦りがどんどん出てきて後半は5分に1回ペースで
胸が熱くなり、涙が止まらなくなりました。
走馬灯のシーンは茉莉がどれだけ生きていたかったか、生きて何をしたかったのかが綺麗な映像・音楽で描かれていて気づいたら涙が出ていました。
特に茉莉の父を演じていた、松重豊さんの込み上げてくる涙に心がやられました。
また、前半の出会いの部分や年月の経過は
緩急が上手く使われていて壮大な音楽とも兼ね合いもあり
後半では緩やかな死へと近づく様子を丁寧に描いていて全体的に飽きず観ることが出来ました。
彼女は最後の10年を生きる
まるで、人生の始まりみたいに
このフレーズが頭から離れない
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