劇場公開日 2022年3月4日

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「辛いのはどっちなんだろう」余命10年 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5辛いのはどっちなんだろう

2022年2月25日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

幸せ

公開1週間前。なんと、試写会に行くことが出来ました。ありがたやぁ...。小松菜奈×坂口健太郎、共演はリリーフランキーや松重豊、山田裕貴、黒木華などの豪華俳優に加え、音楽はRADWIMPSが担当し、監督は撮影の仕方が滅法上手い藤井道人監督。という訳で3月公開で最も楽しみしていた映画。不安要素はひとつもない事が不安だが...。

してやられました。
正直、ここまでいい映画だとは思ってもみなかった。
高いハードルも見事に乗り越える素晴らしい純愛映画でした。よかったなぁ...。公開前なので控え目にレビューしますね。

小松菜奈はめちゃくちゃ美しくて元気ハツラツ!みたいなのがイメージなので、余命ものの主人公としては少し大丈夫かな?と思っていたけれども、完全なる杞憂でした。なんて感情のぶつけ方が上手いんだ、なんて綺麗な涙を流すんだ。セリフに重みを感じる話し方をしたり、無理に取り繕う姿を表現したりと非の打ち所が無い繊細な演技でした。主演女優賞間違いなしですね。

坂口健太郎も進むにつれて若返ったかのように華やかになるし、彼もまた泣き演技がいいこといいこと...。息が詰まりながらも必死にもがくあのシーン、グサァッと突き刺さりました。出会ってから笑顔を取り戻していく坂口健太郎がカッコよすぎるぜマジで。お二人お似合いです!とかあんまりね言わない方がいいけどね笑 家に帰ったら菅田くんが待ってますから。

シンプルで想像ができる展開なんだけど、見せ方がすごく上手い。流石、藤井道人監督です。終始映像が綺麗だし、役者も全員輝いている。ストーリー自体に捻りはないけど、かけがいのない日常が色濃く描かれており、余命ものとしてはかなりの出来。スクリーンの大きさが変わるあのシーンは藤井道人節炸裂。あれ、めちゃくちゃ良かったな。コレ見とけば間違いない!という作品。語りたくなる映画でもあるので、誰かと一緒に見に行くことをオススメします。

まぁ、とにかく泣けましたよ。
こんなに泣いたの初めてなんじゃないかな。しかも中盤で大号泣。泣けるシーンから直ぐに切り替わるのではなく、感動の余韻に浸らせてくれる場面も用意されていて涙が止まんない。これといった意外性はないのに、どうしてこんなにも泣けるんだろう。2人の演技はもちろんのこと、リリーフランキー演じるげんさんの何気ない優しさに涙腺が崩壊。そこからの畳み掛けはズルいて...。

音楽をRADWIMPSが担当していることもあって、包み込まれるような雰囲気で映画が上質に仕上がっている。バックで流れる音楽も、もちろん主題歌も最高。RADWIMPSに担当を任せたの大正解すぎる。エンドロールの余韻がすごい。。。

ただ、掴みが弱く冒頭はイマイチだったり、あることで変な気持ちにさせてしまうシーンがいくつかあったり。なんであのシーン加えてしまったんだろうか。明らかにおかしいよ。

でも、素晴らしい恋愛映画でした。
よかったなぁ、よかった。しみじみと感じる。
公開されたら是非ご覧ください。

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2022年4月25日 映画館にて2回目の鑑賞

小松菜奈ファンの友人と鑑賞。今年ベスト級で好きな映画なので、2回目でしたが見ることに。やはり傑作で、2回目でも泣けてしまいました。素晴らしい作品だこと。

田中哲司、リリー・フランキー、原日出子、松重豊のベテラン俳優たちが映画を綺麗にまとめあげている。この4人のおかげか、すんなりと話に入り込めるし飽きずに見ていられる。しかも、重厚感を齎してくれているし、改めて役者という職の素晴らしさを感じさせられました。

セリフの一つ一つが、単なる恋愛映画とは違う重みがあって染みる。家族に対して、恋人に対して向ける茉莉のセリフが辛い。タイトルにもしている、「辛いのはどっちなんだろうね」がもう泣ける。そんなこと言われたらもう何も言えなくなっちゃうよ。。。

「ちょっと思い出しただけ」のように多くを語れる映画では無いですけど、誰でも泣ける恋愛映画の新たなる金字塔という感じがしました。しっかり背中を押してくれる作品でもあるため、後味もよく美しい。「余命10年の小松菜奈」「余命10年の坂口健太郎」と言われるだろうな、これから。相応しい映画です。

サプライズ
サプライズさんのコメント
2022年3月8日

コメントありがとうございます!海のシーンです。四季を感じさせるには非常に良かったし、映像としてとても綺麗だったのですが、あの状況で海に入らないまつりを見て男二人は何も感じなかったのかなと思ってしまいました。

サプライズ
にゃろさんのコメント
2022年3月8日

あのシーンってどれですか?

にゃろ