リスペクトのレビュー・感想・評価
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リーの波乱の半生
神から貰ったgiftを手に歌うことで得られたもの失ったもの、また奪われたもの。その時々の彼女を通して50年代〜70年代のアメリカの側面を描き、ときに感情的に生きる彼女と、その周囲の人々との歩みを彼女の歌声にのせて描いてます。
ただ彼女の年表を辿ってる様で、もう少し平穏に過ごした彼女の日々を折り混ぜて描いて欲しかったと思いました。
あとラストに向けての盛り上がりも。
この映画の話じゃないんだけど。
彼女の半生をこの映画で観た方は映画「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」を観ると、あの場に立つ彼女の歌声が心に深く沁みるんじゃないかと思います。もし可能な方はこの作品も観て下さい。
暴力的な場面を入れずに描いていて、実在した人へのリスペクトをとても...
暴力的な場面を入れずに描いていて、実在した人へのリスペクトをとても感じました。
歌うという事の意味が伝わってくる映画でした。
ロケットマンもそうでしたが、本人が製作に関わっている映画は素直に感動できて良いです。
ハドソンもうまかったし、すごかったけど、オリジナルはもっとすごい
今はほとんど聞かないけれども、僕が高校生の頃、黒人アーティストの音楽は「ソウル」と呼ばれていた。
「ソウルの女王」、それがアレサ・フランクリンだった。ダイアナ・ロスでもティナ・ターナーでもディオンヌ。ワーウィックでもなく、アレサ・フランクリンこそが「ソウルの女王」だった。
ただ、僕にとってはちょっとオールドファッション的な感じで正直あまり聞いたことがなかった。ジョージ・マイケルとデュエットした人くらいの印象しかない。
その彼女の伝記的な映画。
ドラマはいくつもの山や谷を乗り越え進んでいく。
輝かしい栄光、そして挫折
そこからの回復と再生。
言葉にしてしまうと、そんな簡単な図式になってしまうかもしれないけれど、いやいやいろいろとあった人なんだなあと感じました。
クイーンの「ボヘミアンラプソディー」が「LIVE AID」を物語のクライマックスするならば、アレサのこの物語では1972年のゴスペルアルバム(「Amazing Grace: 至上の愛〜チャーチ・コンサート〜」)の録音としている。アレサは1942年生まれなので、この時まだ30歳。彼女は76歳没なのだから、まだ人生の半分にも至らない。だから、なんというのかクライマックスとしていいのか、エンディングクレジットが流れ始めた時にちょっと唐突な感じはした。
「ボヘミアンラプソディー」の場合、音楽はクイーンオリジナル。役者はいわば口パク。それも大変ではあるとは思うけど、こちら「リスペクト」のジェニファー・ハドソンは自分で歌った。いや〜うまいなあと聞き惚れます。すごいと。
ただし、最後の最後にご本人の映像が流れてきて、いや〜〜圧倒されてしまう。2015年の「ケネディ・センター名誉賞」をキャロル・キングが受賞した時のライブ(途中に感極まっているキャロルが映ります)。アレサ御年73歳。その歌唱の素晴らしいこと。
ハドソンもうまかったし、すごかったけど、オリジナルはもっとすごい。そう思わせてしまう映画でした。
ラストは涙が止まらなかったが、映画に感動したのかアレサ(ジェニファー)の歌に感動したのかわからないのが微妙…
①ワン&オンリーのアレサ・フランクリンを演じれる(歌える)人なんているのかしら、伝記映画を作るのも早過ぎなんじゃない?と思ったけれどジェニファー・ハドソンが予想を上回る熱演・熱唱。②伝記映画としてはアレサの内面・人間像を描ききれているとは言えない。でも、天賦の才能がある=幸せな人生、ではないというのはアレサでも同じなんだと感慨しきり。
良い作品ですが
前半はかなり重いです。両親との関係や早くの出産やら男運の不幸等かなりドロドロした感じ。
中盤の曲作りとコンサートのシーンは華やかで普通に楽しめましたが、後半はまたアルコール中毒と夫との関係で見てて辛くなりました。
全体的には娯楽作品としては微妙でしたが時代背景や黒人ミュージックに興味がある方には楽しめます。
歌唱力は皆さん凄いです。神の声を感じました。
音楽作品として素敵です
前提として、私は主人公のことを全く知らずに見ました。そういう意味で一代記として素直に楽しむことができました。歴史的な背景描写も印象的ですし、音楽の部分はやはり力作だと思います。
ただ、ボヘミアン・ラプソディの二匹目のドジョウ?なのかな?という感じもしないでもなく。そう考えてしまうとちょっと迫力的には落ちてしまうかなぁという印象でした。
神と歌
アレサ・フランクリン
アメリカの“クイーン・オブ・ソウル”
とりわけゴスペル調の強い歌唱を持ち味としており
その圧倒的な歌声でサザン・ソウルの隆盛に寄与
公民権運動をはじめ政治的な活動にも精力的に活動
1987年女性アーティストとして初めて『ロックの殿堂』入り
1999年TIME誌の「20世紀を代表する100人」に選出
という伝説の歌手の自伝映画
感想としては少し前に公開されたジュディ・ガーランド
の映画のようにあまり恵まれなかった男性遍歴から
持ちうる天賦の才能によって打開するも悩み続けた
部分をクローズアップされ見ごたえ十分の
ステージシーンなど飽きさせない内容でした
バプテストの牧師C・L・フランクリンの娘として
生まれ幼いころから人前で人並外れた歌唱力を
発揮していた「リー」は父の教会でゴスペルを
披露していましたが両親は別居しており
リーは母も父と同じくらい愛していましたが
伝道師として「百万ドルの声」の異名を持っていた
父のもとで育てられリーは当時盛んであった
公民権運動にも駆り出され全国を歌いながら
回っていました
そんな中別居した母の急死や歌を利用しようと
しがちな父への反発
そして近所の少年と起こった「あやまち」
によって12歳で未婚の母となった事など
子供のうちから様々な波乱があった事が
赤裸々に綴られていきます
ただそうやってどうしても満たされない部分が
歌手としてデビュー後も残り続けたことで
ヒットが欲しくてどんなジャンルでも歌ったことを
先輩歌手に指摘されたりしましたが
自身の心情を歌い上げる事で徐々にヒットに
つながっていく部分は歌う事での昇華と
うまく繋がっていたと思います
アレサを演じたジェニファー・ハドソンも
非常に良かったです
個人的にアレサ・フランクリンは
「ブルースブラザーズ」で知って大好きに
なりましたが苦労人だったんだなと
改めて知ることが出来ました
まじ、リスペクト。
アレサ・フランクリンについて、私が知っていること。
ブルースブラザースで、ど迫力の歌を披露したおばちゃんで。
内村さんの「痛快スカッとジャパン」で、「Freedom〜♪」って歌ってる人。
そんな程度でした。
今作は「ソウルの女王」と呼ばれたアレサの、半生映画。
元々父は教会の牧師(説教者)で、母はゴスペルシンガー。
その才能を受け継いだアレサは、幼少期から教会で歌ってたという。
そりゃあ、うまいよね歌。
デビューしてもすぐには売れず、やっと売れっ子になったはいいけど。
浮き沈みの激しいショービズ界で、いかにTOPで居続けるか。
試行錯誤&プレッシャーに勝てるかが、私生活も浮き沈み多しで大変。
アレサはピアノ弾きでもあるので(知らなかった)、曲も作れる。
バンドと即興演奏で曲を作っていくあたりは、すごいなあ。
どの世界でもパイオニアというのは、はじめの一歩がずっしり踏みしめてるんだよね。
主演のジェニファーの熱唱に、知らない曲なのにリズムとっちゃったし。
歌う時の上唇の動き(ビブラート?)は、目が釘付け。
上映時間・2時間半あったけど、あっという間でした。
最後の演出も、「そうきたか!」と涙ホロリ。
大画面の大音量で、見れてよかった1作です。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「歌を歌い続けて」
主演女優は健闘しているんだか、、、
この映画のなかに出てくるチャーチコンサートのドキュメンタリー映画をみて、アリサ・フランクリンの力強い声と圧倒的歌唱力に呑み込まれました。そのアリサの伝記映画と聞いて観る気になりました。
この映画を見るより、ドキュメンタリー映画を見た方が感動できるのは間違いないと思いました。
牧師の娘に生まれたアリサはその影響力(キリスト教・父親)から如何に逃れるかが彼女の半生のような気がします。少女時代の性的いたずら、最初の夫との腐れ縁、映画では虫と表現されている我が儘
等を如何に克服したかよく描かれていません。監督・脚本に問題ありと感じました。
圧倒された
すさまじい、すごい、と驚くばかり。
全編にわたって流れる歌に圧倒されました。
『ボヘミアン・ラプソディ』以降にミュージシャン映画がどっと増えてきましたが、これはかなりの良作。
「黒人女性」が抑圧と支配人権から脱し、自立を求める戦いの記録としても一級品でした。
モータウンの隆盛、ビートルズカバーなど、時代ごとのネタもちゃんと入れて、誠実な作り。
コロムビア時代のポピュラー音楽と、ヒットした曲の作り方の違いが面白い。
ジェニファー・ハドソンの抜群の歌唱力と演技力があってこそ成立していたと思います。
『アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン』と併せて観ると、より感慨深いものがあります。
魂を震わせる歌声
アレサ・フランクリンのバイオグラフィー映画。
本人の指名の有無に関わらず、この役はジェニファー・ハドソンしか居ないと思ったし、期待以上の歌声を聞かせてくれた。
幼少期から周りの大人達の都合に翻弄され、歌う意味を模索しながらもがき続けるという天才歌姫にありがちなストーリーは、劇中でも名前が出てくるジュディ・ガーランドにも重なる。
酒に溺れ、オトコに寄りかかり・・・
でも、神に与えられた才能に感謝をし、神の言葉を歌声を通じて伝え、人々の心を解き放つ。そこに自己表現の場を見出すことが出来たのだから幸せな人生だったのかも知れない。
とにかく、アレサ・フランクリンの歌が満載の音楽映画。やはり、DVDが発売されてから家で見るのではなく、大画面・大音量の劇場で見るべき(聴くべき)作品。
ラストに本人の歌唱シーンがあったのも良かった。
ジェニファー・ハドソンの歌声が素晴らしい
幼い頃から抜群の歌唱力で天才と呼ばれてたアレサ・フランクリンは、スターとして成功を収めていたが、裏では父や夫からの束縛やDVを受けていた。アレサは、親子関係を断ち、夫婦関係も解消し、彼女自身の歌唱力で生きていくと決めた。
圧倒的な歌声で観客に歓喜と興奮をもたらしていくアレサの一生を綴った伝記。
アレサ・フランクリンについては、「アメイジング グレイス アレサ・フランクリン」という別のドキュメンタリー作品も観たが、あれより良かったと思う。
ジェニファー・ハドソンはアレサ本人から生前に指名されたらしいし、さすがの歌声だった。
シンクという曲の中で「フリーダム」と歌う所が最高だった。
父親が・・・とか、夫が・・・とか言ってたが、遅刻はするし、アルコール中毒だし、アレサ本人の性格も相当問題だったのがわかった。
10歳頃にレイプされたり、12歳で最初の出産とか、なかなか壮絶な人生だったんだな、と知った。
アレサ・フランクリンの歌の歴史を知れるがそれ以外に深さはない
個人的にはよく知ってる曲が多いアレサ・フランクリンの半生を描いた作品。どうしても同じく伝説的歌手フレディマーキュリーの半生を描いたボヘミアンラプソディと比較してしまい、結果としては音楽演出でもストーリーでも一歩劣るなという中途半端なものでした。
特にストーリーに関しては、アフリカ系アメリカ人公民権運動の取り扱いと父親と旦那に虐げられる女性の立場という大きな2テーマ両取りを狙ったからなのかどちらも薄い。あくまでアレサ・フランクリンの半生という軸ならもっと晩年までの彼女の凄まじいキャリアを取り上げて欲しかった。そここそが短命で歌手人生を短く閉じたフレディマーキュリーとの最大の違いですし。
そして最後の歌の演出はこの手の作品ならどうしても期待しますが、なんとも微妙。エンドロールは本人の映像も出てきて貴重ですが、ここを楽しむならそれはもう映画ではない。
ボヘミアンラプソディを4点以上とすると、どうしてもこちらは3点佳作。アレサ・フランクリンを扱うならもっと頑張って欲しかったという印象の映画。
アレサ・フランクリンの幼少期からスターになるまでの軌跡を描いた快作
この映画はソウルの女王アレサ・フランクリンの幼少期からスターになるまでの軌跡を描いています。
彼女を知ったのは10年前、ビッグバンドアレンジの「リスペクト」を演奏、「アメージンググレイス」をゴスペルアレンジで歌唱をする機会があったのです。
スターの光を影というのでしょうか?影の部分がかなりクローズアップされていて「うーん・・・」。
ジェニファー・ハドソンのカバーは素敵でした。ただ、ラストに流れるアレサ・フランクリン本人の「You Make Me Feel Like」は圧巻でした。Youtubeにあるので、気になる人はどうぞ。これってオバマ元大統領も映っていたので、就任式とかでしょうか?この動画の存在を知れたのは大きかったかな。
今年は中々難しい映画が多いような気がします。この映画も一般受けはしないかなぁ・・・
【ソウル/アレサの帰還】
アレサ・フランクリンが、もし存命なら、コロナ禍で奮闘する医療関係者や、困窮している人に向け、更に、その救済を訴えるために、彼女は歌っていたのではないかと思う。
この作品の、エンドロールと共に映し出されるアレサの実際のライブ映像は胸を打つ。
アレサは、アメリカ、いや、世界で最も愛されたシンガーのひとりだろう。
この映画で取り上げられるチャーチ・コンサートは、映画でも説明があるように、別途、映像に収められて、長い長い紆余曲折を経て、日本では2021年5月に「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」として公開された。
あのミック・ジャガーが最後尾の席から唐突に立ち上がり、踊る、あの作品だ。
この中で、アレサに教会に戻って来て欲しいですかと問われた牧師であるアレサの父は、「アレサはずっと教会と共にあったんです」の答える。
この映画「リスペクト」は、公民権運動が盛んになる少し前くらいから、アレサが様々な困難を経て、家族や友人の元へ帰還するまで、つまり、チャーチ・コンサートまでを描いている。
アレサが、多くの人々から愛される理由は、他を圧倒する楽曲や歌声の他に、複雑な家庭環境や家族、幼くして子供を産むことになった性的虐待、DV、公民権運動への関わり、宗教との葛藤、アルコール中毒を含む様々な困難を乗り切った姿が感動を呼ぶからだと思う。
黒人も白人に対して壁を作りがちななか、アレサは、自分の歌に合うことが最も重要だとして、白人ミュージシャンのバンドを真っ先に受け入れる。
Groovy。
アレサは人種の壁を取り去っていた。
一方、現在では白人至上主義や民族主義の象徴として扱われがちな父権主義(パターナリズム)は、黒人社会でも当然のようで、長い間、格闘しなくてはならない対象だった。
日本で、女性の社会進出や、夫婦別姓、LGBTQ差別禁止にネガティヴなのは右翼政治家やネット右翼などの民族主義者のように考えられがちだが、実は、背景には父権主義も存在していることは明らかだ。
もし、歌だけじゃなく、アレサや、アレサの生き方に共感する人がいたら、見知らぬ人のために、ちょっと差別を止めようなんて活動に賛同して欲しいと考えたりする。
ジェニファー・ハドソンの歌声も良かった!
きっと、アレサの魂は、ソウルはまだ息づいている。
十代前半で2度の妊娠・出産?
アレサ・フランクリンの伝記的映画をモータウンのドリームガールズのジェニファー・ハドソン主演で。
えぇっ~子役の子のお腹が膨れているよ❗
12歳と15歳のときに男児出産!
父親のフランクリン牧師はいい人と思っていたら、DVで母親はアレサが小さいときに離婚。アレサが10歳の時にゴスペル歌手で、ピアノも上手な母親は帰らぬ人に。
うちの子はビリーみたいな売春婦じゃないからと、気丈なおばあちゃん。ビリーはビリー・ホリデーのことなんでしょうね。
おばあちゃんがいたから、なんとか頑張れたアレサの家庭。
おばあちゃんに歌ってあげてよ。アメイジング・グレイス。
10歳から人前で歌っていたアレサ。ちょっかい出してくるおじさんがちらほら。小児性愛なのか?アレサがませていたのか?と言われれば、12歳で産めるのだから、カラダも発達していて、ませていたんでしょうね。
さて、ジェニファー・ハドソンはもちろん旨いし、声量も抜群なのだけど、やっぱり、アレサ・フランクリンにはかなわない。しょうがないです。声は天性のものだから。
リスペクトは Otis Redding のカバー曲で大ヒット。アレサが歌うと違う歌になる曲の代表とか。女性の気持ちがダブるから説得力あるし、切ないですね。
音楽を楽しむなら是非映画館で。
そうかぁ、これが、あのアレサフランクリンのドキュメンタリー映画「アメイジングプレイス」の教会のシーンに続くのね。もう一度、ドキュメンタリー映画を見直したいと思った。
ストーリーは、アレサの半生を綴っているんけど、事実が淡々と進み、セリフで状況説明する場面も多く、あんまり感情にはささってこなかった。
ジェニファーハドソンの歌声はさすが。マディソンスクエアガーデンのRISPECTの歌唱シーンは、見せ場でしたね。THINK(FREEDOM〜♪)もフルコーラス聴きたかったなあ。
エンドロールのアレサフランクリン本物の歌唱シーン、まさかのそこで涙してしまった。やっぱり、歌ってすごい。魂が入ってる!
音楽にソウルを込めた映画かと─
個人的には正直話が全く面白くありませんでした。内容はどーでもいい。ただ音楽はすごかったです。響き、鳴り、歌詞、構築していく過程などなど、面白くない内容がすっ飛ぶくらい感動的で、妙な印象の作品でした。
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