「驚くべき恵み(Amazing Grace)」リスペクト arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)
驚くべき恵み(Amazing Grace)
大好きなアリーサ・フランクリン("アレサ"じゃねえだろ。リーって呼ばれてるんだし)の伝記映画。
楽しみましたが、やっぱり歌が本物には全然かなわないのだ。音源は本人の歌唱にしてそれに当てるという風に作れなかったものか。エンドクレジットで本人歌唱が出てくるが圧倒的な差に驚く。(2015年のキャロル・キングトリビュートコンサートの映像らしい。晩年なのに凄い歌唱だ)
”リーリーリーリー(アリーサの愛称:RespectのReと語呂合わせ)”とか”Just a little bit”とか、妹たちと一緒に合いの手を考えていく、名曲"Respect"誕生のシーンは最高に楽しかったですね。私は彼女の栄光しか知らなかったが、生い立ちとか旦那のDVとか父親との確執とか酒に溺れていたこととか結構暗い部分もあったんですね。公民権運動に力を入れていたのは知っていましたが、キング牧師とも昔から本当に近しい関係だったのも初めて知りました。勉強になりました。
有名な、教会での「Amazing Graceライヴ」制作の裏側が知れたのもとても良かった。
クラプトンの伝記映画に「アリーサ・フランクリンにブルースギタリストとして認められた」ってシーンがあって、白人なのにクラプトンはさすが凄いんだなあって思っていたが、そのころアリーサは白人のバンドを従えて歌っていたんですね。これも私には新発見。この白人バンドと曲をブラッシュアップして完成度を上げていくシーンも素晴らしい。音楽家の映画のこういうところが好きだ。
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