「アレサ・フランクリンの歌の歴史を知れるがそれ以外に深さはない」リスペクト Bachさんの映画レビュー(感想・評価)
アレサ・フランクリンの歌の歴史を知れるがそれ以外に深さはない
クリックして本文を読む
個人的にはよく知ってる曲が多いアレサ・フランクリンの半生を描いた作品。どうしても同じく伝説的歌手フレディマーキュリーの半生を描いたボヘミアンラプソディと比較してしまい、結果としては音楽演出でもストーリーでも一歩劣るなという中途半端なものでした。
特にストーリーに関しては、アフリカ系アメリカ人公民権運動の取り扱いと父親と旦那に虐げられる女性の立場という大きな2テーマ両取りを狙ったからなのかどちらも薄い。あくまでアレサ・フランクリンの半生という軸ならもっと晩年までの彼女の凄まじいキャリアを取り上げて欲しかった。そここそが短命で歌手人生を短く閉じたフレディマーキュリーとの最大の違いですし。
そして最後の歌の演出はこの手の作品ならどうしても期待しますが、なんとも微妙。エンドロールは本人の映像も出てきて貴重ですが、ここを楽しむならそれはもう映画ではない。
ボヘミアンラプソディを4点以上とすると、どうしてもこちらは3点佳作。アレサ・フランクリンを扱うならもっと頑張って欲しかったという印象の映画。
コメントする