「神と歌」リスペクト Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
神と歌
アレサ・フランクリン
アメリカの“クイーン・オブ・ソウル”
とりわけゴスペル調の強い歌唱を持ち味としており
その圧倒的な歌声でサザン・ソウルの隆盛に寄与
公民権運動をはじめ政治的な活動にも精力的に活動
1987年女性アーティストとして初めて『ロックの殿堂』入り
1999年TIME誌の「20世紀を代表する100人」に選出
という伝説の歌手の自伝映画
感想としては少し前に公開されたジュディ・ガーランド
の映画のようにあまり恵まれなかった男性遍歴から
持ちうる天賦の才能によって打開するも悩み続けた
部分をクローズアップされ見ごたえ十分の
ステージシーンなど飽きさせない内容でした
バプテストの牧師C・L・フランクリンの娘として
生まれ幼いころから人前で人並外れた歌唱力を
発揮していた「リー」は父の教会でゴスペルを
披露していましたが両親は別居しており
リーは母も父と同じくらい愛していましたが
伝道師として「百万ドルの声」の異名を持っていた
父のもとで育てられリーは当時盛んであった
公民権運動にも駆り出され全国を歌いながら
回っていました
そんな中別居した母の急死や歌を利用しようと
しがちな父への反発
そして近所の少年と起こった「あやまち」
によって12歳で未婚の母となった事など
子供のうちから様々な波乱があった事が
赤裸々に綴られていきます
ただそうやってどうしても満たされない部分が
歌手としてデビュー後も残り続けたことで
ヒットが欲しくてどんなジャンルでも歌ったことを
先輩歌手に指摘されたりしましたが
自身の心情を歌い上げる事で徐々にヒットに
つながっていく部分は歌う事での昇華と
うまく繋がっていたと思います
アレサを演じたジェニファー・ハドソンも
非常に良かったです
個人的にアレサ・フランクリンは
「ブルースブラザーズ」で知って大好きに
なりましたが苦労人だったんだなと
改めて知ることが出来ました