劇場公開日 2024年1月5日

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笑いのカイブツのレビュー・感想・評価

全164件中、161~164件目を表示

4.5あの夜の、答え合わせ

2024年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

あの日、あのラジオで
ツチヤタカユキが地元に帰る事になったと、若林さんが伝えた日
リスナーから届いた、励ましの様なメールを読まれたあと
若林さんが歯痒い様子で

『あいつの悩みとか聞いてますから、勝手なこと言われると、
それは違いますよと言ってかなきゃいけない部分もある。
まあ両面ありますよ…人間っていうのは…。』

と言われた事を、メールとの強烈な温度差と共に強く覚えていました。

原作もずいぶん前に読んだきりだったし
東京に行ってからのエピソードがどこまで本当のことか解らないけれど
当時のツチヤ青年の目から見ると、この映画に似た何かを経験したのでしょう。

10年越しに、あの空々しいメールへの答えに、近づいた気がします。

パンフレットにランジャタイの伊藤さんが寄稿されていて
映画をご覧になり、ツチヤさんのことが好きだと書かれていました。

私は、原作を読み終えたとき感じた事と同様で
ツチヤタカユキ個人が好きだとは到底言えません。ですが、この映画は好きです。
それと、うんこに出囃子があることを教えてくれたあなたのこと
ずっと覚えています。

完全に余談ですが「だが、情熱はある」も、このくらいの温度感、現実感
人間への解像度で作って欲しかった…。
私にとってあのドラマは、あの日の歯が浮くような空々しいメールであり
この映画が、あの日の歯痒さを噛み殺した若林さんです。

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にし

4.5岡山天音の演技が圧巻

2024年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

難しい

私はよしもとのお笑いに関してはわからない。にもかかわらずこの作品は
良かった。岡山天音の演技が素晴らしかった。むしろ怪演か。
岡山天音は脇役のイメージが強かったが、主役でも遜色が全くない。
また、菅田将暉が出演し、ストーリーの鍵を握るシーンに登場し彼らしい
素晴らしい演技を見せてくれた。
岡山天音と菅田将暉の出演がこの映画を見応えある作品にしたのは評価したい。
お笑い好き、お笑い作家に関心がある人にはいいが、お笑いに興味がない人には
辛い作品。
それをカバーしたのが、岡山と菅田の演技といえる。

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ナベウーロンティー

3.0中途半端なストーリー展開で期待ハズレ

2024年1月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

岡山天音さんの熱演が素晴らしく印象的

その他、仲野太賀さん、菅将暉さん、松本穂香さんも頑張ってて良い演技してたと思います
以上、というぐらい正直つまらなかった

設定はすごく面白そうなのに全く生かせておらず中途半端、観終わった後「で、何?」というのが第一印象

本作の原作者でもある、岡山さん演じる主人公ツチヤタカユキの自伝的作品なので、そうそうドラマチックなわけもないんでしょうが、退屈ですごく長く感じました

このストーリーラインならツチヤをもっと狂気なまでに振り切った鬼気迫る男にし、極度なコミュ障の男が常識をぶっ壊してお笑い界を席捲していく荒唐無稽な話か、もしくは徹底的にツチヤのキャラクターの深堀りをするか、テーマを絞り込んだ方が良かった気がします
病気に近いレベルの過度なコミュ障の男が何故あそこまで笑いのネタづくりに取り憑かれていったのか?しかも本当に内容が面白かったのか疑問な描かれ方だったのも微妙

自分の悪さを反省し改善したいと言うシーンもあるものの、コミュ障を克服し、良くしてくれている人達とうまくやっていこうとしているとも思えず、酒に溺れていくのも見苦しく、この先も同じことの繰り返しと思わせるエンディングも救いのなさを感じ、終始 何ともイマイチな気分になったまま、後味の悪い作品でした

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Jett

4.0憑依していたような演技

2024年1月3日
PCから投稿

試写会に当選して拝見。
原作を読んでなかったのですが、観始めてすぐにオードリーのオールナイトニッポンの常連投稿の彼か、と気づきました。
仲野太賀の若林ぶりが酷似し過ぎですごかったです。
(作中は「オードリー」ではなく、「ベーコンズ」という架空の漫才コンビですけど)

前半のただ面白いことを書きたい主人公の姿は、おそらくはASD(自閉スペクトラム症)による過集中ではないかと思わせるものではないかと。
礼節やコミュニケーション力が、イコール営業力であるのは事実で、それも脚本・構成作家にとっては重要な能力であるので、挨拶一つできない主人公には共感できなかったけれど。

後半、師匠・先輩の名を使わないとデビューできない業界の理不尽さに、正面から「こんなのは嫌だ」と言い切って、故郷大阪で旧友を前に号泣する姿は、かなり胸に突き刺さりました。
このような業界の慣例は、やる気や才能を搾取する悪習なのだなと思わせてくれました。

主人公をとらえるレンズの画角や距離が、その心情を克明に描き出していて、怖いくらいにリアルさを感じました。
岡山天音くんの演技も、憑依していたと感じるレベルで、すさまじかった。
この迫力は、多くの人に実際にスクリーンで確かめてもらいたいと思わせるほどのものでした。

上映後の監督の舞台挨拶によれば、ツチヤ氏について以前NHKの番組で放送されたドキュメンタリーがあるらしく、それと比較したくなりました。

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コージィ日本犬