「痛い・・・」笑いのカイブツ 邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
痛い・・・
岡山天音は好きな俳優です。彼のこの作品のような狂気を帯びた演技は好きなのですが、この作品はあまりにも痛すぎました。ツチヤタカユキ氏の自伝的小説なのですが、彼の現状は知りませんが、彼の土俵はやはり「ハガキ」なのでしょう。
劇中「人間関係不得意」などと自己評価していますが、その割には名声もお金もほしいわけで、だからといって自分の生き方を変えることはしないわけで、あくまでもラジオやテレビに「ハガキ職人」として投稿し評価されるのが精一杯なのでしょう。
もちろんなにもないところから物を作り出す「作家」「音楽家」などは本当に身を削る思いでしょうし、この映画の主人公も現場に行かなくてはいけない放送作家のような道を選ばず、あくまでも机上の原稿用紙を相手に「お笑い」を書けばよかったのかもしれません。
彼を取り巻く菅田将暉、仲野太賀、片岡礼子、松本穂香たちの彼に対する愛情に、全く応えることのできない彼は、やはり「人間関係不得意」なのでしょうね。で、そこで日和ってしまったら彼ではなくなるのかもしれません。
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