「アフリカ蜜蜂の怒り」キャンディマン Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
アフリカ蜜蜂の怒り
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やぁ元気かいと笑って現れる
壁から現れたキャンディマンに目を見開く少年や、トイレの個室の中で震える少女も、キャンディマンは黒人は殺さない。
そうか。これは人種問題への別視点からの取り組みの作品。
初めキャンディマンは、少年・少女たちの自己防衛本能が生んだ魔物とも思いましたが、それよりもっと普遍的な、白人への恨みや怒りが具象化した怪物とみます。
蜂は敵意の象徴
キャンディマンが人を依り代として選んだことを示すために、アンソニーの身体の周りを1匹、2匹と、蜂は飛び回っていた。しかし筋書きの進展につれて、敵意剥き出しに数が増えて、群になっていったのは、やっぱり生理的に強烈な恐怖感でした。
ところで、本作の蜂は大きさや形からして恐らくは蜜蜂でしょう。でも普通の蜜蜂はあんなに凶暴ではないから、これは危険な虫の一種であるアフリカミツバチかなと。集団で人を襲うらしい。
怒りが神に昇華する
キャンディマンの唯一の武器であるフックの湾曲した刃で、あそこまで自由自在に首を掻き切れるかなと思いましたが、もはや無敵に相手を殲滅していましたね。
怒りが神となってアンソニーに乗り移り、恋人に我が存在を長らく語り継げと宣言して、去って行く。強靭極まりないエンディングでした。
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