「意味は分からないけど、楽しい気分になれるならよし。」映画 おそ松さん 鴻之丞さんの映画レビュー(感想・評価)
意味は分からないけど、楽しい気分になれるならよし。
私はSnowMan目当てで見に行って、アニメは全く見ていません。
この映画、絶賛と酷評に分かれているのは、暗黙知の集約のような映画だからではないかと思います。
SnowMan主体で見たら、彼らにとても寄せているようなキャラ設定に見えます。
ただ、おそ松さんのファンから見ると、すごく漫画のキャラクターに忠実だという話を聞きました。
私はこの映画を見ていて、途中でストーリーを追うのを諦めました。起承転結もないし、話がどんどん飛び、設定も終盤に行くにつれて増えて行って追いきれなくなります。
理解したい、できるはずだと思う人にとっては最悪な映画という感想になるのかもしれません。
また、SnowManのファンでない人は、途中で兄弟のカラーパーカーも着なくなるし、9人もいるので誰が誰かわかりにくくなるかも。
見る人の知識、求めているものの違いで評価が割れる映画。
その2面性が私にとっては今までない映画で面白いなとは思います。
私は、最初見始めてから30分は滑っていて痛々しく思えてしまったので、これは大惨事化も…と思っていたのですが、終わらせ師が出てきてからの展開は意味は分からないなりに見応えがあって楽しめました。
ただ、見終わった感想は、これっておそ松さんもSnowManも興味ない人には見るの辛いかもな。というものでした。
あのまま序盤のようにクズでニートな6人の日常を描いていたら、痛々しくて最後まで持たなかったと思う。脱線脱線であちこちに飛び出していく兄弟たちのわちゃわちゃがこの映画の一番の見どころ。そちらに入ってからのSnowManの演技は目を惹くものも多くありました。
とにかく小ネタが山盛りです。SnowManのメンバーについての小ネタも入れてくれているし、名作映画のパロディーもたっぷり。おそ松さんの小ネタも私には分からないけど、入っていたそうです。
映画のネタも、世代によっては理解されないものも多いと思います。つまり、この映画は知識がない人間には優しくない。内輪ネタにあふれた自己中心的な映画です。
私は映画館にいる間、ずっとこれは何だろうと悩みながら見ていました。周りの人の反応が気になってきょろきょろしてしまったり。私の行った映画館ではほとんど笑い声もなかったので心配になったり。
ただ、映画館から出たらとてもすっきり爽やかな気分になりました。
さぁ、明日からも頑張っていこう。これから楽しいことがありそうな気がする。
今の混沌として、明日がどうなるかもわからない時代。
頭ばっかり使って悲しい気分になるのは、ニュースを見ているときだけでいいんじゃないか。
頭の中空っぽにして、ここはあのネタだな、個々の演技最高だな!という軽い気持ちで見る映画だと思います。
いっそあらすじが分かった状態で見た方が、頭空っぽにして見られるから楽しいかも。ということで、これから何度かリピートしてみたいと思います。見れば見るほど評価が上がる映画かもしれません。