劇場公開日 2022年3月25日

「好き勝手やってくれたな」映画 おそ松さん 朝は眠いさんの映画レビュー(感想・評価)

好き勝手やってくれたな

2022年3月29日
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悲しい

まず最初に、私は実写化には全く興味がなくてこの映画もスルーするつもりでいました。
けれどアニメのむつごも出演とあったので、それだけでも楽しむつもりで観に行きました。
結果、出演といっても個々のキャラが個々の演じてさんを一言紹介して終わり。それを出演とか抜かして釣り針垂らした割に、原作無視の話もいいところ。
ストーリー性よりはキャラの改悪が気になりました。
このキャラはこんなことしないの連続。人気キャラには有り得ないアクションをつけてサービス満点の見せ場をつける(ただのニートがそんなアクションできるか)原作では明らかにそれをしないという行動、思考パターン完全無視。笑いが取れればそれでよしという雑さ。
タイトルおそ松さんなのに全然おそ松さんではない。スノ松さんに改名してほしいです。ただ十四松だけは唯一十四松でした。
とは言っても演じてさんに文句があるわけではありません。彼らはとてもよく頑張ったと思います。ただ、脚本が許せないんです。大好きなアニメのタイトルを借りて、人気アイドルを起用してるのにも関わらず、まるで勉強不足な小賢しい作風。お陰でますます実写化への不信感が高まりました。
実写って監督さんのオリジナル作品ではないのですよ。そこのところわきまえて欲しいです。
最後、某旗キャラをなぜああしたのか、あれは酷すぎる。ギャグだから許せるって範囲を超えています。人気キャラにだけ文句を言わせない程度に気を遣い、あとのキャラはピエロ要員に使う。ガッカリです。
別に実写が気に入らなくて、実写だから頭ごなしに否定しているわけではありません。
作品を観たうえで、とにかく酷いキャラレイプに苛立っているのです。
タイトルをお借りするのでしたら、ざっとした雰囲気だけでなく、キャラクター性やキャラ同士の人間関係にも重きを置いてほしかった。それが難しいというのなら、アニメのむつごも出演とか、アニメファンも引き入れようとする小賢しい釣り針も垂らさず、タイトルもスノ松さんとして全くの別作品でやってもらいたかったです。現にアニメだってタイトルを「くん」と「さん」で仕分けてますし。
何度も言いますが、これは演じてさんへの批判ではありません。ストーリーが許せないという評価です。

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朝は眠い