「娘も知らなかった母の経験」スープとイデオロギー いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)
娘も知らなかった母の経験
監督の母親は在日コリアンで息子3人を北朝鮮に送り、借金をしてまでも仕送りを続けている。
一体なぜ?日本にいる娘の苦労も考えてよと思っていた。
観ていると母と娘とその夫の日常を描いたシーンが案外長いなぁと思った。
中盤以降、済州4・3事件について母の口から、そしてクレイアニメを使って描かれる。
済州4・3事件について知識がない状態だったから、あまりの非道さにショックが大きかった。
母の行動の理由を娘(監督)と共に理解することができ、母に対するあるわだかまりが解消するシーンは感動した。
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