スティルウォーターのレビュー・感想・評価
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マットがすき
30年以上も米国映画を見続けているといまの映画はみなくなる。
CGなんてバカだと思っている。中国資本が入ってからの米国映画はクズだと思っている。
映画が成立しない日本映画も。例外がひとりいたが、結婚相手がだいきらいなお笑い人だったから、それもやめた。CMで彼女を見るといまでも全身が引き寄せられる。
それがぼくだ。
映画ぐらい自分の好きに観させてくれと強く願う。
なぜ他人のエラソウな考えを自分に入れる理由が分からない。クソくらえだ。
マット・デイモンはすきだった。
だからずっと観てきている。いまでも観なおすのは「レインメーカー」と「ラウンダーズ」と、当然だけど「ボーン・アイデンティティー」・・それ以降はすべて観ているがなにもない。
久しぶりに。映画の物語というより、彼らしいところがすきだ。
トムマッカーシーは難しい
もっとシンプルに出来たのでは?
と思うほどトムマッカーシーは難しい。
監督の意図するところのほとんどを理解してないのかも
しれないけど、
共通の娘を連れ戻す、
帰りたいと言う目的なはずなのに
連れ戻したら戻したで、なんか上手くいかないね。
みたいなラストから、
私も父親なので、父親と娘って一生理解し合えない
存在なのかもしれないなと思いました。
結果より結果に至るまでの努力が大事。
目的を達した時よりそれまでの時間が幸せだった。
そのような映画でした。
ラスト前に事件の真相が分かる脚本も、
それを暗示してたように思います。
娘のために父親は言葉も通じない国に行き、
働き生活もしたのに、
親の心子知らず。
総じて親子って難しいなと言う浅い感想です。
サスペンスとしても良かった。
サスペンスとしても良いし、人情ものとしても良いし、時間の流れとか収入具合とかもリアルな感じ。
ただ主人公を支える女性が、どういう収入源かだけ謎。旦那から仕送りがあるのかな?
かっこいい労働者
名匠トムマッカーシーてこともあるが、帽子をかぶった髭のデイモンのサムネ/ポスターにひかれた。
なんの変哲もないチェックのワイシャツとジーンズ。
ダメージ加工ってわけでもない、ただのくたびれた帽子。
エクステンドなGoatee。ときどき帽子のつばにサングラスを載せる。
たぶんあちらの庶民/労働者のごく日常の格好なのに、デイモンがやると超絶かっこいい。
マットデイモンはいい人だ。
慈善事業家であり、よくファンの撮影に収まることで知られている。
「ウォールマートで買い物してたらマットデイモンに会ったよ」という一般人のSNSが、マットデイモンの飾らない庶民性をあらわすエンタメ系ニュースになっているのを見たことがある。
ハリウッドの億万長者なのはまちがいないが、驕りや舌禍のない人格者として認知されている。
結論から言ってしまうとスティルウォーターはいい映画だが、デイモンの善人の気配が、設定から逸脱している。
筋書き上、ビルベイカー(デイモン)はクスリや酒に溺れて、家庭を顧みてこなかったダメな父親だった。
だが娘が異国に収監され妻を自死で失ってからは改心しクスリや酒を断って真面目に働いている。
──その時点から映画がスタートするので、ビルの自堕落が見えない。
映画内でビルはとても一生懸命なお父さん、にしか見えない。わけである。
またビルベイカーは異郷で自分を確立できる男でもある。
英語圏の人間は「地球を歩く」ことに長けている。島国のわたしたちは勝手の解らない欧州でビルベイカーのように振るまうことはできない。
娘アリソンの父にたいする評価は低いが、はたから見ればビルベイカーはどこでも生きられる強い男──であるばかりか、異郷で会った少女と仲良くなり、シングルマザーと懇ろ(ねんごろ)になれるほどの甲斐性持ち、なわけである。
すなわち観衆にとってビルベイカーは、ほとんど何でもできる男であり、その値が映画内の「ダメな父親」という設定と完全に相反しているわけ──なのだった。
──が、しかし、だからこそ映画スティルウォーターは力強かった。
この映画のキーポイントは、空港の土産物売場で、たった1カットだけ出てくるStill Waterの金ネックレスである。
愛憎を経て、父と娘がおたがいの不完全さを認め合うことで、映画は決着をみる。
が、ちょっと長過ぎることと、マヤとの関係はいいがヴィルジニーとねんごろになるのが不要だった。デイモンが「Yes, ma'am.」と言うと、すごくストイックがあらわれる。だけに、異郷での男女関係は映画を失速させた。と思う。
反して少女マヤとビルのコンビはとてもさわやかで、編集だけでも、もっといい映画になれた。気がする。
娘を持つ父親なら胸がざわざわする
予告編は、フランスでの犯人探しサスペンスのようだったが(マット・デイモンのそんな映画も観てみたいが)、本編はだいぶ違う。
マット・デイモンが演じるのは、石油採掘に従事したあと失業し、ドナルド・トランプには投票せず、妻とは死別し、自分は父親失格だと思い、エリートやアメリカンドリームとは無縁の生活を送っている疲れ果てた中年である。ジェイソン・ボーンとは全然違う。
さらに娘は留学先のフランスで、殺人罪で5年前から服役しているという、観ているこちらが息苦しくなるような出口のない苦境にある。
刑務所で交わされる父と娘の複雑な交錯と、フランスで頼ることになる母子との交流と感情の機微。この背景の空気感を描いた脚本と演出の仕込みは素晴らしい。
最後は何ともやるせない展開が待っている。娘を持つ父親であれば胸がざわざわするような映画になるはず。
2022年 113本目
実話?マットデイモン髭が渋い。役作りで太った?
異国の地で逮捕された娘を救う父親の話。
最初前起きなく話が進むので??となったが後々理解した。子役の女の子の演技は良かったし、アメリカ映画というよりは有名スターを起用した外国映画かな。監督がスポットライトの監督だから期待したけど、時間は長いが内容はあっさりって感じ。
それにしても、アビゲイル太りすぎじゃ?笑
なんか、でてる人、みんなに共感した
どうしてこんな風に、、、。
主人公、娘、母、フランス人母、娘。
みんなに共感してしまう。
終わって考えさせられる、、、。
マットディモン様の外見は好きではないけれど、出られる映画は好き。
かりそめの人生
本作が娘の無実を証明するために奔走する父親の姿を中心に描いていたら、数多の類似作の一つに埋もれていただろう。中盤、主人公は協力してくれたフランス人のシングルマザーとその娘と次第に心を通わせ、家族のような関係になってくるのだ。アメリカ人とフランス人の文化・思想を超えた邂逅、この中盤がたっぷりと描かれる。これを「娘を助けるために一日でも早く行動しろ」と思うだろうか。それは間違いなく束の間の休息でしかなく、刑務所にいる実の娘にできなかった贖罪なのかもしれない。事件の顛末と、かりそめの家族との関係はグレーでビターな余韻を残す結果になるが、最後に主人公の語るセリフが頭に残る。マット・デイモンは複雑な事情を抱えた役柄がよくハマる。強引な展開がいくつかみられるものの、失ったものや過去の過ちとどう向き合っていくかをアメリカとフランスの文化を通して皮肉に描いていた。
ダメダメな父と娘も曖昧な結末も好きだった
アカデミー賞の作品賞・監督賞をとった「スポットライト 世紀のスクープ」のトム・マッカーシー監督×マット・デイモン。
殺人罪で有罪となりマルセイユの刑務所に収監されている娘。
オクラホマのスティルウォーターに住むガテン系の父親は仕事が有ったり無かったりでお金も無さそう。ダメな夫であり父親だったみたい。
これは異国の地🇫🇷で娘の罪を晴らすべく奔走する父親の物語。ダメ親父は大事なところで道を外す。
ダメダメな父娘も曖昧な結末も自分的には好きだったが、馴染めない人が多いのかも知れない。
「リトル・ミス・サンシャイン」のときは10歳だったアビゲイル・ブレスリン。彼女、もう25歳なのですね。
見応えあり!なかなかやりきれないなぁ
マット・デイモン主演で監督はアカデミー賞も取ったトムマッカーシー。なかなか豪華なはずなのに上映館がちょっと少ない。不安になりつつ観たけど、良い意味で期待を裏切り、見応えありでしっかり面白かった。
無実の罪でフランスの刑務所にいる娘を救うために危険を冒し奮闘する父。
かなり緊迫感のあるスリラー映画なのかなぁと思ってたら、マルセイユの景色綺麗だなぁとか思ったり、出会う親子との交流にかなりのウェイト置いてるなぁと思ったり。
あれ、目的変わってない、もうハッピーエンドになってない?とか思ってたら、なかなかやり切れない展開が続いてきたり。
観終わった後のなんとも言えないモヤモヤ感…
良い意味で期待を裏切ってくれた。
遙かなる山の呼び声⁉
マット・デイモン史上個人的には一番良かった
途中まではマット・デイモンが高倉健、フランス彼女が倍賞千恵子、マヤが性別は違うが吉岡秀隆(監督は山田洋次)かと
本当の娘が「リトル・ミス・サンシャイン」のあの眼鏡の女のコ(煙草吸ってるよ!!)
遙かなる山の呼び声にはならないが、やっぱり子役は大事(マヤ最高!!)
今年、暫定1位!
重厚な作品ではないが・・・
正直、ストーリー展開は粗さが目立つ。
ただ、何となくゆったりした描写に柔らかさを感じる。と思って、エンドクレジットを見たら、撮影監督は日本人(マサノブ・タカヤナギ=高柳雅暢)なのね。
海辺で父子でくつろぐ場面などは、いかにも日本人的な感性でのアングル。
また、フランス人少女から酒井宏樹の名前が出てくるのも日本人にとっては嬉しい設定。
それにしても、マット・デイモンの少年のようなピュアな瞳は幾つになっても変わらなくて、この人の最大の魅力。
マヤ役の子の愛らしさも相まって、すっかり惹き込まれてしまった。
英語と日本語の二重字幕の場面が多い映画は、画面が騒々しくてお客に嫌厭されやすいというのもあって、上映館数はあまり多くないが、もっと広く公開しても良いのに、と思える作品。
まあ、配給元のパルコの方針でもあるようだが・・・
秀作、でした。
娘の冤罪をはらすために活躍する父の話かと思いきや、しっかりした人間ドラマでした。人生は冷酷だって言うけれど人生って結局自分で決めるもの。良くも悪くも自分の責任なんだよな、と。マット・デイモンの普通の父親っぷりやアブリナブレスリンの演技も見応え充分。いやー、秀作でした。
短絡的な人達ばかり
留学先のフランス・マルセイユでルームメイトを殺害した罪で刑務所に服役中の娘アリソン(アビゲイル・ブレスリン)に会いに、米オクラホマ州スティルウォーターからフランスへ来た父親のビル(マット・デイモン)。娘から「私は殺していない」と言う言葉を信じて弁護士に調査を依頼するが受けてもらえず。ホテルで会った女優に通訳を頼み自ら真犯人を探す、という話。
言葉も法律もわからない異国で「英語話せるか?」って聞きながら捜査もどきの行動をとる父親がバカに見えてしかたなかった。
よくあの女優が通訳含め相手してくれたもんだと思って観てた。
そして、腕力任せに無茶苦茶するし、殺されても不思議じゃない状況なのに、短絡的で行動力だけはあるアメリカ人のバカぶりが観れる。
最後はどう判断すりゃあいいのか悩んでしまった。
アリソンもバカだ、って事なのかな?
マヤ役の子が可愛かった。
異国で人間が交差する、でも切ない
アメリカ人とフランス人の暖かい交流で、人間味を味わうのかと思っていたら、そこから真実が。
子役がかわいいくて、良かった。
私としては、三人で幸せを目指すところが見たかった。
マット・ディモンの喧嘩シーンでは、ボーン・アイデンティティを想像してしまい、一瞬で倒すと想像してしまいますが、この映画ではあっさり負けてしまいます。
娘のためならナンノソノ!
これまた苦しい映画。
「無実」の罪で収監されてる娘をなんとか救おうと愛情表現が下手なお父さんが言葉の通じない異国の地で奔走する物語。
人はどうしたって一人では生きていけないことや、一時の怒りや憎しみといった負の感情で起こした行動は往々にして公開することになることや、人生って取捨選択を強いられる事が多いということなんかに気付かせてくれる。
マルセイユでの長期滞在で段々と周りや時代の変化に合わせて変わっていくことを受け入れるお父さんと刑務所の中で時間が止まってしまっている娘の変化の無さが印象的な作品。
お父さんの変わりっぷりには「人はいくつになっても変われる!」と勇気すらもらえる✨✨✨
前々日に観た「ハウス・オブ・グッチ」で出てきたパオラ役の女優さんがまたしても出てきてビックリ😲
マット・デイモンってなんでこんなにいいんだろ。好きとか嫌いとかを超えて、とにかく「イイ」!
そして、娘ちゃんの声が伊藤沙莉にしか思えなかった。
マヤ役の少女が超絶キュート💕💕💕
キャラもストーリーも渋滞中
監督は、保守的な南部の白人労働者を描きたかったのだろうが、レズビアンの娘のために海外まで行って必死になったかと思うとヒッピーみたいな尻軽フランス女と、うつつを抜かす男が保守的とは到底思えない。
オープニングクレジットで、制作スタジオがやたら多いので嫌な予感がしたが、案の定いろんな意見を聞きすぎてキャラの方向性が最後まで定まらない。賞レース目当ての、近年評価の高い映画の「バイス」と「プリズナーズ」を掛け合わせた既視感のある作品にしかならなかった印象。
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