「社会的にも情緒的にも良質な映画。」スティルウォーター とこさんの映画レビュー(感想・評価)
社会的にも情緒的にも良質な映画。
クリックして本文を読む
留学中にフランス・マルセイユで刑務所に入れられてしまった娘を救い出そうと翻弄する父親。
がメインテーマではありますが、監督が描きたかったことはより広義な社会的・政治的なものだと思います。
オクラホマ、パリ、マルセイユ、アラブ系、人種差別、トランプ大統領。
発言の細かな部分に注目すると非常に興味深く楽しめました。
遊びで付き合った男性との娘を1人で育てて。
ゴミゼロ運動など意識高い系の運動をするにも関わらず、逮捕歴ありで娘が刑務所にいるアメリカ人男性と関係を持つ危機感と覚悟のないフランス人女性の描き方にも監督のシニカルな意図を感じました。
散々娘の面倒を見させ、娘も懐いているのにスッパリ追い出す薄情さよ。
いつだってマット・デイモンは最高です。
非常に質の良い、近年稀に見る傑作だと思います。
コメントする