「重厚な作品ではないが・・・」スティルウォーター 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
重厚な作品ではないが・・・
正直、ストーリー展開は粗さが目立つ。
ただ、何となくゆったりした描写に柔らかさを感じる。と思って、エンドクレジットを見たら、撮影監督は日本人(マサノブ・タカヤナギ=高柳雅暢)なのね。
海辺で父子でくつろぐ場面などは、いかにも日本人的な感性でのアングル。
また、フランス人少女から酒井宏樹の名前が出てくるのも日本人にとっては嬉しい設定。
それにしても、マット・デイモンの少年のようなピュアな瞳は幾つになっても変わらなくて、この人の最大の魅力。
マヤ役の子の愛らしさも相まって、すっかり惹き込まれてしまった。
英語と日本語の二重字幕の場面が多い映画は、画面が騒々しくてお客に嫌厭されやすいというのもあって、上映館数はあまり多くないが、もっと広く公開しても良いのに、と思える作品。
まあ、配給元のパルコの方針でもあるようだが・・・
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