「なるほどの出来、長いけど」最後の決闘裁判 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
なるほどの出来、長いけど
なるほどの出来。
全体を3部に分けて、最初の2つで典型的な男の物語でありロマンでありファンタジーであるものを描く。1つは良き夫としての男の物語、2つ目は既婚女性とのロマンスに生きる男の物語。どちらも今まで散々に描かれてきた物語であり、さすがリドリー・スコット、映画としても良く出来ている。
そして第3部、女性側から見るとそれがいかにエゴイスティックに脚色されたものであるか。男性への付属物としてしか見られない女性が、男性が作った規範から逸脱すると目された時に、どのような地獄が現出するのかを丁寧に描いていて、男としてはやはり頭を抱えながら反省するしかないのですね…
こうした演出の都合上長くなるのはまぁ理解できるが、それはそれは居心地の悪いものではございましたよ…
脚本のお陰かもしれないが、あの歳になってこうしたアップデートができる御大もさすが。
「Say kiss me 」も男のファンタジーだったんかな、と考えちゃいます…
あ、あと、ベン・アフレックが今回良かったですね。いつもとちょっと違う感じのでもクソ野郎で。見直しました。
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