「ミニシアター中心でわかりにくい点もあるが、高評価。」裸足で鳴らしてみせろ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
ミニシアター中心でわかりにくい点もあるが、高評価。
今年372本目(合計647本目/今月(2022年12月度)25本目)。
シネヌーヴォさんにいったのは初めてです。
現在の社会制度に疑問を持っている青年が、視覚で不自由な養母のために尽くす青年と出会い、人生の転機を論じる、という趣旨の映画です。
映画の趣旨として、いわゆるLGBT(Q)の論点があることはわかりますが、そのことは「表立って」は出ないというところです。
解釈がいろいろ揺らぎ、見る方によって感想がある程度揺れる一方で、逆に言えば(かなり大きな部分で)視聴者に任せている部分があり、感想がややバラバラになりやすいかな…というところです(換言すれば、ある程度のゆれはあるとしても、何が趣旨なのかということを定めにくい)。
※ 少なくとも、LGBTを扱った他の映画ほどに、LGBTの論点があることはうっすらとわかっても、その論点は「表立っては」出てこない。
今、リアル日本では徐々にLGBTなどの類型に関して少しずつ理解が深まっている中で、その考え方の理解の助けになるかなと思う一方、趣旨が一意か、それに準じるほど固定化されている作品ではなく、(大きな点ではわかれなくても)理解がバラバラになりやすいかな…というところは減点幅にならざるを得ないのかな…というところですが、この趣旨の映画は数が少なく、こうした話題に触れた映画は数が少なく、大きな傷があるわけではない以上、どこまで引くのかが微妙で、個人的には指摘はしても、減点はなしにしています。
(減点なし/他事考慮/シネヌーヴォさんの座席のとり方)
・ ミニシアターの中でも特に部屋が小さく、かつ「部屋の構造」がちょっとかわっているため、ネット上の予約の「座席の位置」とかけはなれていて、変な椅子の並べ方になっています(シネヌーヴォXで確認)。
普通は気にはしない範囲ですが、コロナ事情で、通常、超大作を除けば今でも一マス開けにされている方が多い中では配慮は欲しかったです(ミニシアターであるため、上記の事情と重なって、「座席の移動不可」も重なって、ある意味「三密」になっていた)。