劇場公開日 2022年1月28日

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「日本について語りたくなり殺陣のかっこよさに痺れる」Pure Japanese えびふらい🦐さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本について語りたくなり殺陣のかっこよさに痺れる

2022年1月28日
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鑑賞方法:映画館

自己紹介の際に自分のことを何と説明するだろう。海外だったら「私は日本から来ましたXXです」と説明するかもしれない。それでは、日本人とはいったい何を指すのか?武士?忍者?それとも先進国やクールジャパンといったイメージだろうか。この映画は日本について改めて考えさせてくれる物語だ。

トラウマを抱えるが殺陣にまっすぐな男立石。彼が狂気に転じていくきっかけは何なのかと注目して見ていたが、物語が進む内に二転三転印象が変わった。アユミとの出会い、過去のトラウマ、そして日本人らしさ。このPure Japaneseをどこに感じるかは人それぞれだと思うが、私は使命を果たし美しく散ることに憧憬を感じていた時代のことを思ってしまった。
そしてアクションがかっこいい。演技の殺陣と相手を斃すための実戦の違いに息を飲み、死力を尽くして闘う姿に一種のカタルシスがある。

立石の純粋な程の狂気を、彼特有のものと見るかそれとも日本人が持ちうるものと見るか。視聴後の興奮感に包まれながら他の方の意見も聞いてみたいと思える作品だった。

余談だが、日光江戸村に訪れたことがある人だと微笑ましくなる場面もある。劇場で確認してもらいたい。

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えびふらい🦐