「残酷な真実はやさしい嘘で包んでしまおう」ディア・エヴァン・ハンセン スクラさんの映画レビュー(感想・評価)
残酷な真実はやさしい嘘で包んでしまおう
ひょんなことから主人公エヴァンは自殺した少年コナーの親友と勘違いされる。
コナーの両親は「親友」エヴァンはきっと自分たちの
知らない息子の姿を知っていると彼に生前の様子を語ってほしいと迫る。
悲嘆にくれる両親の姿を見て、真実を伝える勇気を無くしてしまったエヴァンは、
コナーとの「思い出話」を嘘で作り伝えてしまう。
思いやりでついた嘘はコナーの家族・エヴァン以外も巻き込んで大きな事態へと発展していく。
1つ1つが力強いメッセージを持つ数々の曲と共に
群像劇として登場人物たちの心にある真実が表へと現れてくるので、
共感してしまう部分が多く、気がついたら涙が止まらなかった。
この涙は感動の涙とは違って、様々な感情が入り混じった複雑な涙。
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