「【消化できない思い出】」ディア・エヴァン・ハンセン ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【消化できない思い出】
僕には、自死を選択してしまった幼馴染の友人がいる。
大学に入って、少し経っていたが、これからという時で、今でも、その時の気持ちをうまく言い表すことは出来ない。
俯瞰して数学の難しい問題を解くような頭の良いやつで、論理的で、正義感も強く、信頼できるやつだった。
状況を聞いて、かなり苦悩していたことは分かったが、後から、噂のように聞こえてくる理由は、本人や家族に対する憶測や誹謗中傷のようなものもあって、本当にひどいなと怒りを覚えたことも思い出した。
こんなことがあって、僕には、この作品は少し苦しく感じてしまった。
面白くないとか、そういうことではなく、苦しかったのだ。
きっと、もっと苦しいのは残された家族だ。
だから、あれやこれやを思い返すことができるのであれば、良い思い出を糧にして欲しいと思う。
良い思い出がなかったら、探したり、探してもらったり、エヴァンが取り組んでみたようなのも良いと思う。
そんな中での、ささやかな嘘だったら、きっと誰もなにも言わないと思う。
それと、随分前の一時期、不眠症で薬を処方してもらったことがあることを踏まえて、苦しいことがあるのであれば、少し踏み出して、相談できる場所は結構あるので、ひとりで抱えないで欲しいと思う。
コロナ禍で孤独な人は増えているに違いない。
コメント失礼します
自分の友達も今年自殺してしまいました。
この映画を見て残された人、特に家族のことを思うと自然に涙が流れてました
結局自分本位になってしまうけどもっと簡単に気軽に物事を考えて人生の選択肢を増やして生きてほしいと