「内気で孤独な」ディア・エヴァン・ハンセン tkryさんの映画レビュー(感想・評価)
内気で孤独な
そんな若者の青春物語です。
自身を喪失し、うまく感情表現が出来なくなってしまった主人公が作り出してしまった虚像に対して、苦くて目を背けたくなるような追い込み方をしつつ、さわやかな余韻も残してくれる後味です。
響く人に響くと思います。
私も肯定派ですね。
「成りすましモノ」としても良くできた話ですし、内面吐露の表現が肝でもある題材の性質的にも「ミュージカル」向きの作品であります。
何よりもベンプラットの歌唱力が素晴らしい。
言うことないです。
ビジュアル込みで説得力があり、彼なしで企画成立は不可能だったでしょう。
「Waving Through a Window」と「You Will Be Found」は日本でもスタンダードナンバーになっていくんじゃないでしょうか。
自己肯定感が低くなってしまって、前向きになれない人には、もしかしたらある種の救いなってくれる作品かもしれません。
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