劇場公開日 2021年11月26日

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「安っぽい青春映画も、ミュージカル調でなら成立する」ディア・エヴァン・ハンセン 葵蘭シネマさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0安っぽい青春映画も、ミュージカル調でなら成立する

2021年11月28日
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鑑賞方法:映画館

ミュージカル系作品は、これまで鑑賞する機会が無くて、冒頭から長尺で主人公が熱唱しだしたところで、これはヤバイかなぁなんて不安なスタートとなってしまったけど、とても優しい美しい物語でした。

多分、普通にセリフとして口にしてしまうと、モロに青臭い安っぽい青春映画になってるんだろうけど、綺麗なメロディと美しい声があってこそ成立した作品かな。

アラフィフのオッチャンには「君は1人じゃないんだよ♪」的なド直球の歌詞には、何だか気恥ずかしくなっちゃうのだけど、思春期の若者にはああいう分かりやすい歌詞が刺さるんだろうね 笑

エヴァンのように見るからに生きにくそうにしている子だけでなく、一見リア充に見える子の中にも心に闇を持ってたりするんだね…
そう言えば、最近の中高生は他人のインスタでの華やかさと自分の実生活とのギャップを悲観して、自己肯定感のバランスを崩してしまう子がいるってニュースが流れてた。

思春期の子こそ、観ておくべき作品なのかも知れないですね。

葵蘭シネマ